労働・社会保障部は29日、規律・規則違反が露見した社会保険基金71億3500万元のうち、98.5%が改善、是正されたと明言した。
労働・社会保障部の関係者は当日発表された「近年の中国社会保険の基本的状況」(以下「基本状況」)について、今年から全国で社会保険情報の公表制度を徐々に実行しており、社会からの監督を歓迎すると表明。
「基本状況」によると、会計検査署は昨年、基本養老保険基金、基本医療保険基金、失業保険基金を調べた際、規律・規則に違反する基金を発見したが、このうち98.5%をすでに改善、是正し、現在、市・県の保険基金と農村保険基金の会計検査を行っているところだという。
昨年、会計検査署は29の省と省都、5つの計画独立市の企業従業員基本養老保険基金と都市部の従業員基本医療保険基金、失業保険基金に対して会計検査を行い、さらにこれを一部の町へと広げている。
今回の検査で見つかった規律・規則違反の保険基金の金額は71億3500万元、そのうち1999年までの分が23億4700万元、2000年以降の分が47億8800万元であった。
社会保険基金は今後の一時期において会計検査の重点項目となり、社会保障資金に対する日常的な会計検査制度の確立も進めている。
今年から3年の間に、会計検査署は全国の市・県の企業従業員社会保険基金に対して全般的な検査を行う。検査対象には企業従業員基本養老保険、都市部従業員基本医療保険、失業保険、労災保険、出産保険が含まれ、検査範囲は省・地区・県クラスに及ぶ。
「基本状況」によると、06年末現在、基本養老保険加入者数は全国で1億8766万人、都市部の企業基本養老保険加入のカバー率は76%だという。
「北京週報日本語版」2007年11月30日
|