世界有数の自動車塗料メーカー米PPG社はこのほど、将来の自動車の流行色に関する調査結果を発表した。それによると、現在最も人気のシルバーにかわって、ブルーに将来人気が集まるという。「広州日報」が伝えた。
「ブルーはブルーでも、明るく、豊かで、複雑なブルーを指し、この色が自動車のトレンドカラーとして、今後どんどん重要な役割を果たすだろう」とPPG社自動車塗料研究部門のジェーン・ハリントン部長は話す。「この色は世界で好まれる色で、晴れ渡った青空や透き通った海などきれいな自然を思い起こさせ、マイナスイメージがほとんどない」と強調する。
PPG社によると、消費者がカラーで商品を決めるケースが増えてきているという。例えば、メーカーは個性的なカラーを使うことで、携帯電話やキッチンセット、食器洗い機といった日常の生活用品の販売数を上げることができる。また、塗料技術の進歩により、来年の自動車はこれまでに比べ、よりカラフルになるという。
ブルーが自動車の流行色になると予想するメーカーはPPG社だけではない。化学・塗料メーカー大手の米デュポン社も今年4月に同じような調査報告を発表した。同社によると、環境に対する関心の高まりによって、クリーンを代表するブルーが自動車のトレンドカラーになるという。また同社のカレン・サルチナ部長は、「ブルーはめったに流行遅れになることはない」と説明する。
しかし、北米で行った調査によると、現在最も人気のカラーはやはりシルバーだ。今年の新型車のうち、20%以上がシルバーを採用している。その次に人気なのがホワイトで18%、3番目がブラックで17%、4番目がレッドで13%という結果だった。また、ヨーロッパでは35%の新車がシルバー、アジアでは37%と、4割近くがシルバーの自動車で、北米以外の地域でもシルバーの割合がかなり高い。
どうしてシルバーがこんなに人気なのか?「ブラックとホワイト、それにシルバーは最も安全で、受け入れやすいカラーである上、シルバーは自然の色により近く、どんなタイプの自動車にもよく合う」とPPG社は説明する。
「人民網日本語版」2008年10月28日 |