三鹿集団製粉ミルク事件は中国の乳製品業界に存在するいくつかの重大な問題を露呈させ、乳製品業界に深刻な影響を与えた。乳製品の安全性を実効性ある法制度により確保するため、国務院は9日、「乳製品品質安全監督管理条例」を公布した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
条例は、乳製品の品質安全管理制度をさらに改善し、乳牛の飼育・牛乳の買付から乳製品の生産・販売までの全過程で品質安全管理を強化するとともに、違法生産・経営への処罰を強化し、監督管理部門の職責不履行への法的責任を明らかにする内容だ。
監督管理部門は乳製品への抜き取り調査を定期的に行い、通報方法や監督管理情報を公表するとともに、違法生産・経営者の「ブラックリスト」制度を構築しなければならない。乳製品の安全上の事故が起き、深刻な結果または悪劣な影響が生じた場合、関係人民政府・部門で指導責任を担う責任者は法的責任を追及される。
牛乳および乳製品は「乳製品品質安全国家基準」を満たさなければならない。同基準は、乳製品中の発病性ある微生物、残留農薬、残留畜薬、重金属、その他人体の健康を損なう物質の基準値、乳製品の生産・経営過程での衛生基準、乳製品の標準的な検査方法と規定、乳製品の安全性に関わる品質基準、その他制定が必要な内容を盛り込まなければならない。
条例は全8章64条で、即日施行された。
「人民網日本語版」 2008年10月10日 |