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北京五輪の開会式に見る「中国エレメント」

 

開会式のハイライトは「みんなのリラックスタイムだ」。こう言ったのは、シドニー五輪開会式の監督デービッド・アトキンス氏だ。今回、五輪は北京の番になった。東方文化が東方人以外の人々の前に現れたら、どんなものが人々の記憶にとどめられるのか。臨機応変に処理し、はれがましい場面を演出することに長けた大家を招請し、絶好のアイデアを生み出し、全世界に理解してもらえる中国のストーリーを演出すること、それは、2008年の北京五輪の夢だった。張芸謀(チャン・イーモウ)監督の心の中の「中国テイスト」はいったい何か。開会式の1つ1つの「中国エレメント」から解読してみよう。

 


北京五輪開会式が開催される国家体育場「鳥の巣」

一、「夸父(こほ)日を追う」  来賓・友達が一堂に



「夸父逐日」

2008年8月8日、世界最大の秘密とも言える五輪の点火式は、古い伝説の「夸父逐日」(「夸父」は神話の人物。太陽を追いかけたが、のどがひどく渇き、黄河と渭水の水を全部飲んでも足りず、ついに死んだ)を典拠にしている。「体操界のプリンス」だったラストランナーの李寧さんは、高く吊り上げられて「鳥の巣」の空中を駆け足で一周した。それは理想のための孤独な走りだ。神話伝説は古い民族に対する最も精妙な表現だ。その中には、指南車を発明して蚩尤(しゆう)を打ち負かした黄帝、カイコを飼って、生糸による服づくりを発明したレイ(女偏に累)、木をすり合わせて火種をとった燧人(すいじん)、家を建てることを教えた有巣(ゆうそう)、文字をつくった蒼頡(そうけつ)、陶器を焼いた寧封(ねいほう)などの物語が語られている。時が移り事情が変わったとしても、われわれはまだ理想のために犠牲になった英雄およびその雄壮で美しい伝説を崇めることができるだろうか。



                           開会式での聖火点火者の李寧さん

 「遠方より来たる」友を歓迎

友達が来たら美酒でもてなす。芳醇な酒でお客様、特に遠来の客を迎えるのが中国の習俗だ。友達が遠いところからやってくることは、孔子にとって最も喜ばしいことと認められた。賓客と友人をねんごろにもてなし、礼儀を重んじることは、上は高官から、下は庶民までが固く守ってきた人情だ。客好きな伝統は中国の宝であり、さらに現代文明と相まって栄えてきた。だから、歌い手たちは五輪という天下の宴席で、陽気なメロディに合わせて、「いっしょに歌おう、いっしょに踊ろう、何の上下優劣の別もなく、みんなで思う存分楽しもう」と歌った。

 
 
孔子の3000人の弟子


 

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