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本誌記者 景 小磊
07年末、北京金融街購物センターで行われていた中国の若手デザイナーの作品展が好評のうちに幕を閉じた。この作品展の展示期間は3週間、全国各地から最も優秀な新進気鋭のデザイナー15名の作品が一堂に集められた。
「今回の作品展は、お祭りムードを演出するためだけでなく、“中国オリジナル”作品を世に出すというのが主なコンセプト。異なる時期にさまざまなテーマの中国オリジナルデザインを登場させる。これがわれわれの08年のトータルプランだ」。こう力強く語るのは金融街購物センターの総経理・鄧汝舜氏だ。
北京の「デザイン・ミュージアム」
金融購物センターは北京の金融の中心街である西単にあり、世界的なブランドを集めた高級ブランドショップ。大陸部で唯一、レーンクロフォードがここに出店している。
鄧汝舜氏は「今後、金融街購物センターを北京のデザイン・ミュージアムにしていくつもり。また、ヨーロッパの著名な博物館と提携して内外の最も前衛的なデザインをシリーズで展示していく。すでに、コンテンツ産業に影響力を持つ張永和、汪建偉、洪晃、劉治治の各氏のシリーズ展を計画している」と明かした。
同氏によると、08年に同センターは少なくとも2回、ヨーロッパの大型博物館と提携して展示会を催す予定で、さらに中国のインスタレーションの展示も行い、毎週週末には「中国オリジナル」の展示即売会を開き、中国のデザイナーに世界的ブランドと同じビジネス空間を提供していくという。
「ポスト80」デザイナーのエコ意識
北京金融街購物センターで行われた中国若手デザイナー作品展の最大の特徴は、デザイナーがいずれも80年代以降に生まれた新世代だという点だ。そのデザインは、社会や時代の潮流に対する彼らの意識を色濃く反映している。
たとえば「山林」は、姚冶(YY)と李習彬(L)の2人のデザイナーによるブランドだが、彼らは「マンスリーバッグ」を売り出すことによって、ビニール袋の消費を減らし、使用する布製バッグを月ごとに換えるという、ファッションと環境保護両面からの新しい消費行動を提案している。これは英国のデザイナー、アニヤ・ハインドマーチが提唱する「I’m Not A Plastic Bag(私はビニール袋じゃない)」というエコバッグと同じで、「エコ」というテーマがデザイナーの間で主導的地位を占めていることの反映でもある。「マンスリーバッグ」以外にも、「山林」ブランドにはエコ弁当箱などエコ意識の強い作品がある。
今回の作品展の共同企画者である洪晃氏と羅浩氏は「ポスト80世代のデザイナーの特徴は気楽さとユーモア感覚で、前の世代に比べて遊び心がある。彼らのこうした作品は、ポスト80世代が大勢集まるようなイベント、たとえばMIDI音楽フェスティバルなどに常に登場している。だが、今回の金融街購物センターの展示即売は、彼らにとっては初めての超高級ショッピングセンターでの活動だった」と語る。
さらに「金融街購物センターに出展することは中国のデザイン界にとって非常に良いこと」という羅浩氏の言葉に、洪晃氏は「ついに世界的に最も優れたブランドと1つのビジネス空間、消費層を共有できたのだから、中国のデザイン界にとって大きな推進力となる」と付け加えた。
北京式消費スタイル
金融街購物センターはアート、デザイン、ショッピングの結合をコンセプトに展開しており、北京独特の消費スタイルだというアーティストの汪建偉氏は、「芸術鑑賞とショッピング、レジャーの3つの機能を重層的に1つの空間に置くことは、世界的にも最も前衛的な空間利用のスタイルだ」と語る。たとえば、プラダのニューヨーク、ソーホー地区旗艦店のように、ショッピング機能を持つだけでなく、芸術作品の展示や小劇場の機能も合わせ持つ空間だ。このような消費理念を持った場はこれまで中国にはなく、北京金融街購物センターが最初だろう。
「われわれは新しい北京の消費スタイルを意識的に提案している」と鄧汝舜総経理は語る。同センターのレーンクロフォード店の中には、中国のアーティスト・曽浩氏の絵画のほか、ヨーロッパのデザイナー、プッチが特にレーンクロフォードのためにデザインしたスカートやアレキサンダー・マクィーンの早期の高級ファッション4点がある。「これらはみなレーンクロフォードに陳列されており、ルイ・ヴィトン店のショーウィンドウには上海のアーティスト、周鉄海氏の作品が展示されている。われわれ購物センターのトップクラスのクライアントと私たちの考え方は完全に一致している」と語る鄧氏は続けて「今日お見せした展示は単なる“前菜”で、私たちが準備している“メインディッシュ”はこれから。すでにヨーロッパの最も優れたデザインミュージアムの多くが、ここで展示会を開きたいとコンタクトを取ってきた」と明かした。しかし、具体的にどのような展示会かについては、彼は笑って口をつぐむだけで、「現在は明かすことはできないが、全北京、ひいては全中国にサプライズをもたらすだろう」とだけ語った。
「北京週報日本語版」 2008年2月13日 |