チベット平和解放以降、ポタラ宮広場は変わることなくその役割を保ち続けてきた。半世紀に渡り、広場は数々の変遷をとげ、中でも過去4回の大規模な増改築を経てきた。ポタラ宮付近に乱雑に広がるスラム街の移転や、労働人民文化宮の造営と撤去、バザールの形成とその移転、人民解放記念碑の建設などもそのうちに数えられる。2005年、チベット自治区成立40周年を記念してポタラ宮広場の最大規模の増改築が行われた。この増改築のために7000万人民元と3カ月の期間を費やし、工事終了後、8万平方メートルの面積が増やされ、総面積は18万平方メートルに達し、そのうち緑地面積は8万平方メートルに及ぶ。この工事によって、ポタラ宮広場はラサ市の憩いの場所としてその役割をますます高めた。より良い緑化空間、古いチベットに添えられた新たな現代的色彩と交通の利便性など、観光客のためにより便利で心地よい環境を提供すべく、そして何よりも、チベット民族にとってより良い公共空間となるべくリニューアルされてきた。毎回大切な祭日を迎える度に、人々はこの広場に集い、民族独特の踊りや歌などを楽しむ。
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