五輪期間中に首都博物館で開催された『中国の記憶──5000年の文明至宝展』は各国の人々の関心を呼び、ここで展示された文物は、見学に訪れた人々の心を揺さぶった。全国の26省・市の55にのぼる博物館が169点の選りすぐった文物を出展、その多くは各博物館の至宝で、これまで現地以外の博物館で展示されたことがないものだ。これらの文物が初めて北京にお目見えし、全国の力を合わせて中華民族5000年の文化の広さと深さを展示したと言える。

中華民族の歴史と文化の趣を最もよく表す逸品であり、北京文化の特色を最も濃厚に具え、芸術的価値が最も具わった逸品を展示。

大型の仏像芸術を特別展示。漢代から伝わる仏像芸術とチベット仏教に伝わる仏像芸術の２つの部分からなる。本館と北京地区の博物館が収蔵する仏像の逸品262体を展示。中国仏教、チベット仏教の仏像芸術の歴史と厚みのある北京の仏教文化を全面的に系統立てて展示し、漢族地区、チベット族地区における仏像芸術の発展、変遷の道をわかりやすく見せ、中華民族特有の仏教芸術を味わってもらう。

  第29回オリンピック大会が北京で開催された際にオリンピックを記念するため、08年8月4日から10月14日までギリシャで行われた「公平な競争──古代ギリシャの競技精神」と題した展覧会は、中国・ギリシャ文化年のイベントの一部分。芸術的な名作と日用品の展示を通じて、オリンピックに関する教育を直接的に促すべく、スポーツ文化とスポーツ精神に対するギリシャ人の重視のほどを展示したもの。古代には、スポーツ大会は国家が開催する祭日で、広大なギリシャ文化の波及地域から来るスポーツ選手と観衆を引き付けた。スポーツ大会は主に神殿もしくはその付近で挙行され、一部ではその他の競技も伴い、社会の融合と凝集された政治に関連するものだった。