中国が自力で開発した人用鳥インフルエンザワクチン「大流行インフルエンザ全ウイルス不活性化ワクチン」の第2期臨床研究の結果が24日、発表された。初歩的な分析から、ワクチンが人体に安全・有効であることが証明され、接種量と手順も定まった。専門家は「中国がインフルエンザの大流行に対処するための技術をすでに蓄えたことを示すもの。中国は、人への鳥インフルエンザ感染の発生時に、感染防止上の必要を自国の力によって満たす能力を手にした」と指摘する。
臨床試験に用いられた抗原量の異なる3種のワクチンは、いずれも人体に一定の抗体を誘発。うち10マイクログラムと15マイクログラムのワクチンは保護性、抗体陽性率、抗体陽転率の3指標ともに、国際的なワクチン評価基準を満たした。被験者の局部・全身に深刻な不良反応は見られず、安全性の高さも示された。
ワクチンは中国疾病予防抑制センターと北京科興生物制品公司が、科学技術部と衛生部のサポートを受け開発した。
「人民網日本語版」2007年12月25日 |