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社会  
80歳でブログの名人

いまだ童心の残るおばあさんが、ブログで大いにその文才を振るっている。

お年寄りの名前は汪雅意さん。1926年生まれで、今年80の坂を越えた。ブログで充実した生活を送り、ブログ仲間からも尊敬されて、マスコミや社会から注目されている。

年は重ねても、いたって健康で、趣味も幅広い。昨年初め、ある雑誌の表紙にあったキャッチフレーズ「全国民でブログ」が目にとまった。何のことか分からず、記事をいくつか読んでみて、ブログとは、ネットに文章を書くことだと分かった。雑誌には「エリートと草の根とに分かれる」と書かれていたが、自分はエリートでも草の根でもなく、国民の1人なのだから、ブログに書き込みをしてもいいのでは、と考えたという。

汪さんが初めて日記を書いたのは、昨年の1月9日。ブログ人生が始まった。

初めたころは、書きたいことを書こうと思った。ただ、それをクリックしてコメントを寄せる人がいることなど知らなかったので、メッセージが寄せられると、喜びは格別だった。

汪さんの内容は多くが昔を振り返るものだ。例えば「子ども時代」や「昔食べた物の思い出」とか「長距離電話をかけたこと」など。「老人の経歴は社会の変化の縮図。私が書く昔のことは現在の生活と対比するものです」と話す。

また、「点滴を射って感じたこと」や「夕食後」「活動」といった、身辺の些細な出来事も書いている。中でも最も精彩を放つのは、十数回連載した「サルのお兄さんの面白い話」。4歳になる孫娘の普段の可笑しな動作や話などを記録したものだ。孫娘の生長の記録とも言えるだろう。

ブログは家族の中心的な話題にもなっている。孫娘もパソコンを開いておばあさんのブログを読んだり、自分で「サルのお兄さんの愉快な生活」と題してブログを書いたりし始めた。

汪さんは日記を通じて多くの友人ができた。友人たちも汪さんを励ましたり、応援したりしている。ある日、「孫娘がなかなか診察を受けられない」と書くと、ネット仲間の医師から病院の診療の現状について説明され、心配が多少消えた。咳を治す民間の処方を教えてくれた仲間もいた。

「ブログによって、まったく新しい気持ちで生活できるようになりました」。汪さんはこう言って相好を崩した。「ネットの世界はみんなが集まる本当に最も素晴らしいところ。ここではいつでも気楽に人と交流できるので、孤独や失望感にある老人は生活に新しい興味を持てることができるのです」

香港の鳳凰衛星テレビや北京の新聞「新京報」など数多くのメディアが報道したことで、汪さんは多くの人の耳目を集めた。昨年には「年間老人ブログ」に選ばれている。

ブログは生活に不可欠な一部で、1つ1つの文章の累積は金銭に勝る財産、と汪さんは考えている。日記は昨年11月14日で125回にのぼった。

「老人にとってブログは、頭の活動をよくしてくれます。何を、どのように書くとか、どんな言葉で書くのかを工夫しなければならないからです。脳の働きを活発にし、脳細胞も鍛えるので、体にもいいのです」と汪さん。

自分を豊かにしようと、いつもブログ仲間の文章を読んでいるという。身辺のことにずっと関心を寄せるようになり、ずっと張りのある生活を送っている。

「北京週報日本語版」2007年3月12日

 

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