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人種差別的言動の根絶は一刻の猶予もならない
  ·   2020-04-08  ·  ソース:人民網
タグ: 新型肺炎;人種;政治
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新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の状況は非常に厳しく、現在は人類が共に努力して戦いに勝つことができるか否かを見極める肝要な時にある。国際社会は団結が勝利の前提であるとの道理を一様に理解しているが、そうではない者達もおり、彼らは根深い人種差別的言動を起こすたびに、感染症と戦う世界の行動に負のエネルギーを与えている。(人民日報「鐘声」国際論評)

新型コロナウイルス感染症が発生して以降、西側の一部の者達は様々なでたらめな発言をして、その人種差別主義の慣性的思考を露呈してきた。彼らはウイルスと感染症に人種のレッテルを貼ろうとしている。ウイルスに地域、国家、人種のレッテルを貼るのに反対することは国際社会のメインストリームの合意であり、国際社会が堅守すべき正義でもある。世界保健機関(WHO)は「ウイルスに国境はなく、人種や肌の色、資産を区別しない。我々の直面している最大の敵はこのウイルスそのものではなく、人々の対立を招くスティグマタイゼーションだ」と繰り返し強調している。国連のグテーレス事務総長は各国に、感染症が原因で特定の人種に対する差別や人権侵害が生じるのを回避するよう繰り返し呼び掛けている。西側の一部の政治屋とメディアはこれに耳を貸さず、文明の守るべき一線に再三抵触し、人種間の摩擦を引き起こしている。これは極めて無責任で不道徳だ。このような言動に対して、国際社会は極めて警戒し、強く非難し、断固として阻止しなければならない。

大規模な感染症に伴い生じた人種差別主義と排外ムードが問題の解決に無益であるだけでなく、さらに大きな問題を造り出すことを、歴史の教訓は人々に告げている。人種的偏見はわだかまりをもたらし、人々を傷つけるだけであり、人種差別的言論は摩擦と衝突をもたらすだけだ。新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴い、魂胆をもって公然と汚名を着せる行為、計画的かつシステマティックにイメージを悪くさせる言動は、すでに華人さらにはアジア系の人々に対するいじめと差別、さらには暴力の台頭を招いていることを警戒しなければならない。歴史に逆行するこうした行為は極めて危険であり、断じて容認できない。

感染症を前に各国の識者は繰り返し団結と協力を呼びかけ、差別と分断に反対し、善意を堅持し、正義を広めることを表明している。WHOで緊急事態への対応を統括するマイケル・ライアン氏は「私はウイルスを人種と結び付けたことを誰もが後悔すると信じている。これは全ての人が望まぬことであり、我々には団結と協力が必要だ」と明確に表明した。「現代的形態の人種主義、人種差別、外国人嫌悪および関連する不寛容に関する国連特別報告者」のTendayi Achiume氏は「新型コロナウイルスに意図のある名称をつけるのは無責任だ。恐れと差別を煽る政策は感染症と効果的に戦ううえでメリットがないうえ、逆効果になる」と厳正に指摘した。

「重大な感染症は全人類にとって敵だ」や、「ウイルスに国境はない。感染症は我々にとって共通の敵だ」、「現在国際社会に最も必要なのは信念を堅め、心を一つに協力し、団結して対処し、国際協力を全面的に強化し、感染症に勝利する強大な力を結集し、人類と重大な感染症との戦いに手を携えて勝利することだ」といったG20の臨時首脳会議における習近平国家主席の主張は人々の心に深く浸透し、国際的な共通認識が共同行動を指揮することを促した。感染症との世界の戦いにおいては、全ての人と国家が責任の主体である。文明社会には守るべき一線がなければならず、人種差別的言動の根絶は一刻の猶予もならない。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年4月7日

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