６月２８日、習近平国家主席は主要２０カ国・地域首脳会議（Ｇ２０サミット）で世界経済情勢と貿易問題について「手を携えて共に進み、力を合わせて質の高い世界経済を築き上げる」と題する重要講話を行った。 

習近平主席は、中国は最近講じてきた措置の基礎の上で、さらに幾つかの重大な措置を打ち出し、対外開放の新たな局面の形成を加速させ、質の高い発展の実現に努力すると発表した。 

市場をさらに開放する

中国はまもなく２０１９年版の外資参入ネガティブリストを公表し、農業・採鉱業・製造業・サービス業の開放をさらに拡大する。６つの自由貿易試験区を新設し、上海自由貿易試験区の新たな区域を増設し、海南自由貿易港建設を模索するプロセスを加速させる。 

輸入を主動的に拡大する

中国は自主的に関税水準をより下げ、非関税貿易障壁の解消に努力し、輸入段階の制度的コストを大幅に削減する。第２回中国国際輸入博覧会を成功させる。 

ビジネス環境を持続的に改善する

中国は来年１月１日に新たな外商投資の法律制度を施行し、権利の侵害を罰する賠償制度を導入し、民事司法の保護と刑事保護の力を増強し、知的財産権の保護水準を高める。 

平等な待遇を全面的に実施する 

中国は外資参入ネガティブリスト以外の制限を全面的に撤廃する。参入後の段階で、中国域内に登録する各種の企業に平等に対応し、誰に対しても分け隔てなく接し、外資系企業苦情申立メカニズムを打ち立て、整備する。 

経済貿易協議を強力に推進する

中国は域内包括的経済連携（ＲＣＥＰ）の早期妥結を推進し、中国ＥＵ投資協定交渉を加速させ、中日韓自由貿易協定の交渉プロセスを加速させる。