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「宇宙の夢」に向けまい進
  ·   2022-04-18  ·  ソース:人民中国
タグ: 宇宙;科学技術;文化
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月に降り立った「嫦娥」

中国の古代神話には、美しい仙女「嫦娥」が広寒宮という月の宮殿で玉兎を抱きながら下界を見下ろしているとある。1978年、米国のニクソン大統領は中国に神秘的な贈り物――月から持ち帰った石をプレゼントした。指先大のサイズで、わずか1㌘の月の石は中国の宇宙開発事業に携わる科学者たちの心に抑えきれないさざ波をかき立てた。  

2004年、中国は月探査(6)プロジェクトを正式に始動し、「嫦娥計画」と命名した。3年後の07年10月24日、月探査衛星「嫦娥1号」が打ち上げられ、12日間の長い飛行の後、月を周回した。08年11月12日、中国は「嫦娥1号」が撮影した、人類史上初となる月の南極と北極を収めた高画質な月の全景写真を発表した。  

10年10月1日、月探査機「嫦娥2号」が打ち上げられた。最先端の撮影機材を積み、1・3㍍の解像度で月の表面を観測した。中国が2基続けて月探査衛星の打ち上げに成功したことに世界が驚嘆する中、中国の科学者たちはすでに「嫦娥3号」の最終調整に入っていた。 

米航空宇宙局(NASA)が発表した録音データによると、「アポロ11号」が月に到着したとき、管制室が宇宙飛行士に対してこんなことを言った。「古い伝説によると、嫦娥という中国の美女は4000年前からここに住んでいる……彼女のペット――中国の大うさぎを探してもいいぞ」。宇宙飛行士はこう答えた。「了解。そのバニーガールがいないかよく調べる」 

13年12月14日に月に軟着陸した月探査機「嫦娥3号」は「玉兎」を月に送った。月面ローバー「玉兎」が一周した場所は、IAUによって「広寒宮」の名称が承認された。 

18年5月21日、月探査機「嫦娥4号」は世界で初めて月の裏側への軟着陸と巡視・探査を達成し、人類による月の裏側探査の幕が開けた。 

20年11月24日、中国の「月探査プロジェクト」は最終局面に入った。月探査機「嫦娥5号」が月のサンプルを採取し、地球に帰還するという行程だ。12月17日、「嫦娥5号」が月の土壌を携えて地球に帰還し、難度が最も高い任務は成功に終わった。当初贈られた1㌘の月の石から1700㌘以上の月の土壌を独自に採取するまで、中国の宇宙開発事業関係者は42年間闘った。 

「嫦娥1号」から「嫦娥5号」まで、中国は、月に向かい、月を周回し、月に着陸して戻ってくるという一連の「月探査プロジェクト」を完成させた。その意味は、習近平総書記が「嫦娥5号」の関係者たちに寄せた次の祝電に表れている。「中国の宇宙開発事業が大きな一歩を踏み出したことを意味し、月の起源と太陽系の進化の歴史に対する人類の科学的知見の深化に貢献するものだ」

火星着陸で示した科学力

2000年以上前、戦国時代の詩人屈原が著した『天問』には、自然を探究し、科学と真理を追求する中華民族の粘り強さと根気強さが込められている。2020年7月23日、この詩にちなんで名付けられた中国の火星探査機「天問1号」が火星の全貌を探る長い旅に出た。  

約7カ月の行程と3カ月の火星周回飛行を経て、昨年5月15日に「天問1号」は火星に着陸した。中国に月面着陸の経験がすでにあるとはいえ、「天問1号」を火星に軟着陸させる任務は困難を極めた。火星の環境が月より複雑ということもあるが、火星と地球の距離がはるかに離れていて、通信時間が片道で約20分遅延することもその理由だ。地球にいる科学者たちが着陸までの全過程に対応する時間はなく、全て「天問1号」が自動でこのリスクが極めて高い操作を完了させた。  

着陸後、「天問1号」は中国の古代神話に登場する火の神にちなんで名付けられた火星探査車「祝融号」を射出。「祝融号」は火星表面の探査を開始した。現在までの1年近い「火星散歩」の間、「祝融号」は1500㍍以上走行し、火星の地表の環境と地質の特徴に関する大量の画像とデータを送り、人類が火星を理解する上で貴重な資料を提供した。  

世界の宇宙事業史において、「天問1号」と「祝融号」は火星に初めて中国人の足跡を残しただけではない。火星の周回と着陸、巡視という三つの目標を一度に完成させ、中国の宇宙開発事業関係者たちの知恵を存分に体現し、中国が惑星探査の分野で世界上位に仲間入りしたことを意味しているのだ。

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