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「宇宙の夢」に向けまい進
  ·   2022-04-18  ·  ソース:人民中国
タグ: 宇宙;科学技術;文化
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古来、中華民族は広大な宇宙に美しい想像を膨らませていた。女媧補天、嫦娥奔月、夸父逐日などの神話に、中国人は天体や星々を追い求める夢を託した。1390(洪武23)年、万戸は椅子に火薬を搭載した自家製ロケットに乗って、空を飛ぼうとしたが、残念なことに火薬が爆発して命を落とした。勇敢にも実際にロケットで空を飛ぼうとした彼の精神をたたえ、後世の人々は彼を「世界初の宇宙飛行士」と呼んだ。1970年代、国際天文学連合(IAU)は月のクレーターの一つに「万戸」と名付けた。

万戸は中国人が追い求める「宇宙の夢」に向かって初めてチャレンジしたが、中国の宇宙開発事業が本当の意味でスタートを切ったのは、1956年10月8日に中国国防部第5研究院が正式に設立されてからだ。この歴史的な日は、中国の宇宙への壮大な道のりの幕開けとなった。

種類豊富な中国ロケット

運搬ロケット(4)は人類が宇宙に進出する大事な乗り物だ。中国が運搬ロケットの研究開発を始めたのは65年から。70年4月24日、運搬ロケット「長征1号」が中国初の人工衛星「東方紅1号」を軌道に送り届け、中国は世界で5番目の人工衛星打ち上げ国となった。「長征1号」の誕生は中国が宇宙時代に突入したことを意味する。 

それから半世紀余りが過ぎ、「長征」シリーズはすでに「長征11号」まで増え、400回以上もの打ち上げにおいて、衛星の運搬、有人宇宙飛行、宇宙ステーション建設などの任務を達成し、中国が宇宙へ向かう「直通運転車両」となり、世界の宇宙開発分野で高く評価されている。  

「長征」シリーズを一つずつ見てみると、どれも実績が伴っている。「長征1号」は中国の運搬ロケットを無から有にした先駆者だ。「長征2号」は今のところ中国が有人宇宙飛行に使用する唯一のタイプだ。「長征3号」は打ち上げ成功率100%を誇り、「金メダルロケット」の称号を得ている。「長征4号」は太陽同期軌道向けに造られている。「長征5号」は中国最大の大きさと運搬能力を持ち、「ファット5」と呼ばれ、無毒・無汚染の極低温の液体酸素・液体水素燃料を使用していることから「アイスロケット」とも呼ばれている。「長征6号」は中国のロケットの再利用技術の空白を埋めた。「長征7号」は中国の運搬ロケットの主力で、今では打ち上げ任務の約80%を担っている。今年2月27日、衛星22基をそれぞれ異なる軌道に投入したという最多記録を達成したのが「長征8号」だ。「長征9号」は「千里の馬」で、その任務は深宇宙探査だ。「長征11号」は小柄だが、打ち上げ準備にかかる時間を「月」単位から「時間」単位に短縮でき、陸上と海上から打ち上げることが可能で、中国が宇宙に進出する力を飛躍的に向上させた。 

「長征」シリーズが増え多様化するに伴い、中国の宇宙探査の長征の道もより遠くまで進んでいく。

ナビで世界をサポート

2020年6月23日に中国の衛星測位システム(5)「北斗3号」の最後の衛星が軌道に投入され、20年余り費やして構築した、独自の知的財産権を持つ中国の全球衛星測位システムが完成した。 

「利用者は地球のどこにいても北斗衛星測位システムの高精度なサービスを受けられます」。北斗衛星測位システムプロジェクト総設計士の楊長風氏はこう説明する。 

「北斗」システムのグローバルネットワークの構築は「三段階」戦略に基づいている。2000年に「北斗1号」システムを構築、中国の利用者へのサービス提供を開始。12年に「北斗2号」システムを構築、アジア太平洋地域へのサービス提供を開始。20年に「北斗3号」システムを構築、これは世界にサービスを提供する時代に入ったということを意味する。「北斗」システムは三つの軌道で55基の衛星を組み合わせ、最少の衛星で広域にサービスを提供するという革新的な仕組みを採用している。とりわけアジア太平洋地域で、ユーザーは中・高軌道衛星のサービスを同時に受けられ、重層的・立体的な都市、峡谷、樹木に遮断された環境でも連続したナビを受けられる。 

35年までに中国は「北斗」システムを中心とする、より汎用的で融合したスマートな総合測位・ナビ・時報システムを構築する。同プロジェクト副総設計士の楊元喜氏は、深宇宙、深海、屋内、地下で統一した測位・ナビ・時報システムを構築することが現在最も力を入れて取り組んでいる方向だと語る。 

「北斗3号」グローバルネットワークの完成によって、「中国の北斗」は「世界の北斗」となった。楊長風氏は、国際基準に基づいて構築された「北斗」システムは、国際社会に多機能一体型のサービスを無料で提供できると述べた。

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