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共産党員登山家ツェリン・ドルジェさん

 

■共産党に加入

04年10月、ツェリン・ドルジェさんは光栄にも中国共産党に加入した。「早くから入党の思いはあったのですが、仕事でしょっちゅう山に登っていたので。隊では大半が党員です。中国共産党の指導がなかったら、私たち登山隊の発展もなかったでしょう」

08年、彼は五輪の聖火をチョモランマ峰に運ぶチャンスを進んで放棄。世界的に注目されると感じていたが、成功させるため、むしろ党員として若い隊員を聖火ランナーにすることを望んだ。自身は7000メートルの以下のところで後方支援に徹した。

チベット登山隊が特別に備える優位性について、ツェリン・ドルジェさんは、現在も将来も、人びとのために、そして社会のために尽くすことだと話す。

登山隊の高山トレーニング基地がヤンパチェン(羊八井)にある。主峰をめざす登山愛好家たちはそこで申し込めば、登山テクニックや注意事項を学ぶことができる。「登山は勝手気ままな遊びではなくて、集団行動です。チームに4人いれば、協力しなければ、必ず危険に遭います」と強調。

この数年、登山活動は比較的少ない。登山隊は午前中に一般的な知識を学び、午後はトレーニングを行い、厳しさに耐えうる体づくりに励んでいる。

次の計画について聞くと、ツェリン・ドルジェさんは、高山救援隊を組織することだと言う。専門のチョモランマ峰高山救援隊は今のところ中国はむろん、世界にもない。「登山している間、天候が急に変わって雪崩に遭ったり、酸欠になったりすることがあります。ヒマラヤでは毎年、登山中に危険に見舞われる人がいるので、このような救援隊は必要です」。今のところ、ツェリン・ドルジェさんは名目上の副隊長。だが、高山救援隊はじき設立されることになっている。

 「北京週報日本語版」2011年7月14日

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