“1組の夫婦が子供1人を産む”
世帯生産請負責任制の普及は、農民の生活に深い影響を及ぼした。だが、40年来スローガン書きを続けてきた齊保東さんは、これより影響力がもっと大きく、最も長く続いたスローガンは、計画出産関係のものだと見ている。
「貧しい山間地帯が豊かになるには、子を少なく生み、木を多く植えよう」
1980年9月25日、中国共産党中央委員会は「共産党員と共産主義青年団団員全体に向けた、わが国の人口増加問題抑制に関する公開書簡」を発表した。公開書簡は「1組の夫婦が子供1人を産む」ことを提起したもので、これはすぐさまスローガンとして壁に書かれた。
齊保東さんは、灌漲鎮楊岡村でこのスローガンを書いていた時、「子供を1人しか生まないことのどこがいいの?」と1人の中年女性に引き留められて聞かれたことがあるが、どう答えたらよいかぜんぜん分からなかったという。
計画出産に関するスローガンは、晴雨計のように中国の人口政策の変化を示している。
「北京週報日本語版」2009年9月11日 |