2008年、中国の港湾貨物取扱量は70億2200万トンに達し、6年連続で世界1位を維持し、1949年の700倍となった。
交通運輸部水運局の程武副局長は、中国の水上輸送は貿易貨物輸送量の90%以上を占めており、水上輸送はすでに内外をつなぐ重要な架け橋となり、経済グローバル化の流れに乗る上での戦略的ルートともなっていると指摘する。内陸河川の主幹線と沿海輸送は「北媒南運(北部の石炭を南部に送る)」、「北糧南運(北部の食料を南部に送る)」、石油・鉱物の中継など大口貨物輸送の主要ルートとなっている。
程武副局長によると、2008年末時点で、中国の億トン級港湾は16カ所に達し、7カ所の大陸港湾が世界港湾貨物取扱量トップ10位に入っており、上海港は世界最大の港湾となっている。中国はすでに世界港湾大国、水上運輸大国とコンテナ輸送大国に成長している。
データによると、新中国成立初期、中国には約200の港湾バースしかなく、一般貨物・雑貨埠頭バースを主としていた。荷役作業は主に人の手によって行われ、全国の港湾貨物取扱量はわずか1000万トンだった。
1950年代中頃以降、中国で内陸河川の航路建設ブームが起こった。1973年、当時の周恩来総理は「3年で港湾の状況を変える」と提起し、中国は第1回港湾建設ブームを迎えた。改革開放30年以来、沿岸部で多機能、資源節約、安全・エコ、便利・高効率、連携順調な石炭、鉱物、石油、コンテナ、食糧の5大輸送システムが形成されている。
統計によると、2008年末現在、中国の港湾には3万1050の生産性(非旅客)バースがあり、30万トン級バラ積み貨物船、35万トン級タンカー、1万標準TEUコンテナ船の接岸能力を有している。
「現在、主要港湾の荷役技術とサービス効率はすでに世界トップクラスを誇っており、港湾の1トン当たりの貨物輸送コストも30年前より20%以上低下している」と、程武副局長は話す。
港湾の急速な発展とともに、中国の海運船団も60年の持続的かつ急速な発展を遂げ、現在は世界4位に躍進している。また、18万4000隻の輸送船を保有し、輸送能力は1億2400万積載重量トンに達し、それぞれ1949年の41倍と310倍となっている。中遠グループの総輸送能力は世界二位となった。
現在、中国の国際航路と沿海輸送航路は数千本に達しており、国際コンテナの定期船航路は2000本以上となっている。
「チャイナネット」 2009年9月4日
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