中国社会科学院財政貿易経済研究所の副所長を務める高培勇教授はこのほど、建国以来60年の中国経済の急速な発展について次のように語った。
建国60年以来の中国経済の急速成長は国家建設と人民生活に非常に大きな変化をもたらした。建国当時と比べれば、中国で一日に作られる富は当時の一年分に当たり、国家財政は当時の1000倍に達する。これほどの成果を上げたことは、中国人の誇りであり、世界の注目するところでもある。
建国当時の中国は、半封建・半殖民地の状態と長年の戦争状態から抜け出したばかりだった。非常に貧しく、国力は無に等しかった。それから60年の建設を通じて、とりわけ改革開放以来30年余りの発展を経て、中国経済は大きな発展を遂げた。この目覚ましい変化により、弱国は強国へと姿を変え、国際的な地位も高まった。
1952年当時、人口5億人余りの中国のGDPは679億元に過ぎなかった。中国GDPは1978年までに3645億元に高まった。改革開放後の発展は目覚しく、中国GDPは2008年には30兆元を超え、30兆670億元に達した。中国人が一日に作り出す富は1952年の年間総量を上回っている。
1952年当時、世界経済に占める中国の割合はわずかに過ぎなかった。1978年に至っても1.8%にとどまっていた。この割合は08年、米国と日本に次ぐ6.4%にまで拡大した。1978年に29位だった貿易総額は08年、米国とドイツに次ぐ3位となった。世界の貿易総額に占める割合も0.8%から7.9%に高まった。
世界銀行の統計によると、08年の中国GDPは3兆8600億ドルに達し、米国の27.2%、日本の78.6%に迫っている。一人当たりのGDPは1952年の119元から1978年には381元に高まり、2008年には2万2698元に達した。価格変動の影響を除いても、2008年の値は1952年の32.4倍に達し、年平均成長率は6.5%にのぼった。1979年から2008年の年平均成長率は8.6%だった。08年の一人当たりGDPは3292ドルで、世界銀行の基準に照らせば、中国は世界の中等収入国に入った。
国力の増大はGDPだけでなく、国家財政にも反映されている。中国の財政収入は1950年には62億元に過ぎなかったが、08年には6兆元の大台を超えた。60年弱で1000倍の成長となった。62億元から1000億元までは28年かかり、1000億元から1兆元には21年を要した。一方、1兆元から6兆元までには9年しかかからなかった。中国経済が徐々に発展し、新たな地平へと不断に前進してきたことがわかる。
「人民網日本語版」2009年8月10日
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