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中国の食品品質の安全状況

中華人民共和国国務院報道弁公室

2007年8月・北京

食品品質の安全状況は国の経済発展レベルや国民生活の質を示す重要な指標である。中国政府は「人を本とする」立場を堅持し、食品安全を徹底的に重視し、一貫して食品の品質安全の強化を重点に位置付けてきた。多年らい、供給源から品質を確保するという活動方針に立脚して健全な食品安全監督管理システムと制度を確立し、食品安全の法律制定と基準システムの構築に全面的に取り組み、食品に厳格な品質安全監督管理を実行し、食品安全の国際交流と協力を積極的に推し進めてきた。これにより社会全体の食品安全意識は明らかに高まっているといえる。こうした努力を通じて、中国食品の品質は全体的に着実にレベルアップし、食品安全状況は引き続き改善され、食品生産の経営秩序はいちじるしく好転している。

一、食品生産と品質の概況

(一)加工食品の品質と安全レベルは着実に高まっている

1、食品加工業は速やかで健全に発展している

近年らい、中国食品工業は急速かつ健全な発展をとげ、経済効果が着実に高まっている。食品の原料と加工プロセスの違いによって、食品は食糧加工品、食用油、油脂およびその製品、調味料、肉製品、乳製品、飲料、インスタント食品、ビスケット、缶詰、冷凍食品、速凍食品、イモ類と膨張食品、キャンデー製品(チョコレートおよびその製品を含む)、お茶、酒類、野菜製品、果物製品、炒り物および堅果(皮殻の硬い果実)製品、卵製品、ココアおよび焙煎コーヒー製品、砂糖、水産製品、デンプンおよびデンプン製品、菓子、豆製品、蜂製品、特殊ダイエット食品および他の食品など合わせて28種類525種に分けることができる。今のところ、全国には食品生産加工企業が合計44万8000社ある。その中で一定規模以上の企業(国有企業または年間売上高500万元以上の非国有企業)は2万6000社で、製品の市場占有率は72%であり、生産高と売上高をリードしている。一定規模以下の10人以上の企業は6万9000社で、製品の市場占有率は18.7%である。10人以下の零細企業と作業場は35万3000社で、製品の市場占有率は9.3%である。

統計によると、2006年、規模以上の食品工業企業は生産総額21586.95億元(タバコは含まない)を達成し、それは全国工業生産総額の6.8%を占め、前年比23.5%増となった。その中で、食糧・油加工、肉類加工、乳製品加工などの業種の工業増加額と利潤の増加率はいずれも20%を上回った。2006年、中国食品工業の主な製品の生産高は、小麦粉5193万トン、食用植物油1985万5000トン、生鮮・冷蔵および冷凍肉1112万5000トン、乳製品1459万6000トン、ビール3515万2000キロリットル、ソフトドリンク4219万8000トンに達し、前年比それぞれ28.2%、17.5%、24.0%、23.5%、14.7%、21.5%増加した。2007年1月から6月まで、食品工業生産総額は累計して12816.2億元であり、前年比29.9%増加した。ビール、食用油、飲料、調味料などの食品総生産高は世界のトップレベルにランクされている。

現在、中国食品工業の発展は次のような特徴を示している。第一、一部の食品企業の加工技術と設備は国際トップレベルに近づくか達している。肉製品、乳製品、飲料、ビールなどの業種の大手企業はあまねく世界一流レベルの生産設備と検査設備を擁し、品質は保証されている。膜分離、物性修飾、常温下の無菌充填技術、濃縮、冷加工など加工のカギとなる技術の開発と応用により、中国の食品加工技術・装備は国際先進レベルとの格差を縮めた。第二、企業の品質管理はいちだんと科学的で規範的になっている。合わせて10万7000社の食品生産企業が品質安全市場参入許可資格を獲得し、2675社が危害分析・重要管理点(HACCP)の認証を獲得している。第三、製品構造は最適化され、消費者の日増しに増大する多様化の要求を効果的に満足させている。高品質加工食品の比率がいずれもある程度上昇している。例えば、液体乳の生産高は乳製品総量の85%以上を占めている。ソフトドリンク製造業はこれまでの炭酸ドリンク主体のパターンを乗り超え、パック詰め飲用水、炭酸ドリンク、果物・野菜ジュース、茶ドリンクなど多元的な発展の様相を示している。食糧・油業種では、特製二級以上の精製小麦粉が小麦粉生産総量の65%を占めた。標準一級米以上の精製米は米生産総量の88%を占め、特級米の米に占める比率は33.9%に達した。一級油、二級油(それぞれ元国家基準におけるサラダ油と高級調理用油に相当する)は食用植物油の中で合計して58.5%を占めた。

2、食品品質はたえず高まっている

第一、食品全体の合格率が着実に高まっている。2006年に行われた全国規模の食品抜き取り検査合格率は77.9%だった。2007年の上半期、食品の特定項目に対する抜き取り検査合格率は85.1%に達した。食品品質安全レベルは継続して安定しており、また上昇の趨勢を呈している。

第二、全国各省、自治区、直轄市の食品品質はいずれも上昇の局面を呈している。2007年上半期の全国31の省、自治区、直轄市の食品品質の平均合格率は89.2%であり、その中で14の省は90%以上に達している。

第三、重点業種の食品品質は比較的高いレベルに達している。食品生産加工企業に対する特定項目の整頓を通じて、中国28種類525種の食品品質安全レベルはいずれもある程度の高まりを見せ、特に日常大量消費される重点業種の食品品質の向上は著しい。統計によると、中国で消費量最大のトップ10種類の食品は、食用油・油脂およびその製品、酒類、水産製品、食糧加工品、飲料、肉製品、乳製品、調味料、デンプンおよびデンプン製品、砂糖である。2007年上半期、水産製品の抜き取り検査合格率は85%となり、他の9種類食品の特定項目の抜き取り検査合格率はいずれも90%以上であり、肉製品の抜き取り検査合格率は97.6%に達している。

3、良質食品は市場をリードする製品になっている

食品産業の発展につれて、食品企業の規模は引き続き拡大し、生産集中度もたえず向上し、大中型企業の製品の品質は優れている。2006年、販売収入トップ100社の食品企業の売り上げ総額は業種全体の24.9%、乳製品業種のトップ10企業の販売収入は業種全体の54.7%、飲料業種のトップ10企業の生産高は業種全体の39.5%、砂糖業種のトップ10企業の生産高は業種全体の43.6%を占めた。肉製品業種のトップ50企業の生産能力と販売量は業種全体の70%、ビール業種の中で100万キロリットル以上を生産した8社の企業グループの生産高は全国総生産高の57%、ワインの生産高のトップ10企業は全国ワイン生産高の62.1%、インスタントラーメン業種の中の最大3社の中国ブランド企業は、中国国内市場シェアの76%を占めた。

(二)農産物品質の安全性は着実に高まっている

1、安全で良質なブランド農産物が急速に発展している

良質なブランド農産物の市場占有率が着実に拡大している。農業基準化能力がいちじるしく高まり、農民の増収と農業生産方式の転換を促した。無公害食品(省・自治区・直轄市の農業当局が認証する食品安全基準。緑色食品より生産地の環境基準がゆるい)、緑色食品(中国農業部が認証する食品安全基準。化学肥料、農薬を一切使わないものと、残留農薬が基準以下のものがある。認証されたものに緑色シールを貼る。1992年導入)、有機食品(国家環境保護総局が認証する食品安全基準。化学肥料、農薬を一切使わない)などのブランド農産物はすでに輸出農産物の主体となり、輸出農産物の90%を占めている。ここ5年来、緑色食品の輸出は年間平均で40%以上の速度で増加し、すでに40余りの貿易国に認可されている。現在まで、全国には無公害農産物が2万8600種類あり、そのうち認可された無公害農産物産地は2万4600カ所、面積は2107万ヘクタールである。5315社の企業は緑色食品マークを用い、製品は1万4339種類あり、生産物総量は7200万トンであり、認証された産地の面積は1000万ヘクタールに及ぶ。認証された有機食品マークを使用する企業は600社あり、製品は2647種類あり、生産物総量は1956万トンであり、認証された面積は311万ヘクタールである。国クラスの農業基準化モデル区は539、農業基準化モデル県(場)は100、省クラスの基準化モデル区は3500近くあり、栽培面積は3333万ヘクタールを超えている。

2、農産物の品質合格率は引き続き上昇している

2007年上半期の監視測定結果によると、野菜の中の残留農薬の平均合格率は93.6%である。畜産物における「赤身精」(clenbuterol.一種の飼料中の添加剤で筋肉強化増強剤)汚染とスルホンアミド類薬の残留の平均合格率はそれぞれ98.8%と99.0%であった。水産品におけるクロロマイセチン汚染の平均合格率は99.6%であり、ニトロフラン類の代謝物汚染合格率は91.4%で、産地での残留農薬抜き取り検査合格率は95%以上を保持している。

(三)輸出入食品の品質は高いレベルを保持している

中国は食品輸出入大国であり、長年にわたり食品輸出入が増え続けている。2006年の食品輸出入貿易総額は404億4800万ドルであり(小麦、トウモロコシ、ダイズなどの農産物は含まない。以下同様)、前年比21.45%増であった。

1、輸出食品の安全は保障されている

2006年、中国は食品2417万3000トンを輸出し、交易額は266億5900万ドルで、前年比それぞれ13.29%と16.0%増であった。輸出食品交易額のトップ10の品種は、水産品、水産製品、野菜、缶詰、ジュースおよび飲料、食糧製品、調味料、家禽肉製品、酒、畜肉および臓モツである。

中国食品は200余りの国と地区に輸出されているが、貿易額のトップ10にランクされる国と地区は、高い順から日本、アメリカ、韓国、香港、ロシア、ドイツ、マレーシア、オランダ、インドネシア、イギリスであった。

多年らい、中国の輸出食品合格率はずっと99%以上を保っている。統計によると、2006年と2007年上半期、アメリカに輸出した食品はそれぞれ9万4000回と5万5000回であり、アメリカの検査により不合格食品となったのはそれぞれ752回と477回であり、合格率はそれぞれ99.2%と99.1%であった。欧州連合(EU)に輸出した食品はそれぞれ9万1000回と6万2000回であり、EUの検査のもと不合格となった食品はそれぞれ91回と135回であり、合格率はそれぞれ99.9%と99.8%であった。日本は中国最大の食品輸入国であり、2007年7月20日、日本の厚生労働省が公表した日本の2006年輸入食品監視統計報告によると、中国食品に対する抜き取り検査率が最も高く15.7%に達したが、抜き取り検査合格率は中国から輸入した食品が最も高く99.42%、次がEU(99.38%)であった。3番目はアメリカ(98.69%)であった。中国香港特別行政区の食品は主に中国内地からのものである。香港特別行政区食物環境衛生署が2007年上半期に行った2回の大規模な食品抜き取り検査によると、香港地区の食品全体の合格率はそれぞれ99.2%と99.6%であった。

2、輸入食品品質安全レベルは安定を保っている

2006年の中国の輸入食品は2027万3000トンであり、交易額は133億9600万ドルであり、前年比それぞれ7.94%と25.11%増であった。輸入食品の交易額がトップ10にランクされた品種は、植物油、水産品、穀物、砂糖、乳製品、酒、タバコおよびその製品、家禽肉および臓モツ、搾油用の作物、食糧製品である。

中国が輸入した食品は世界の143の国と地区からのものであり、中国に輸出した食品の交易額がトップ10にランクされた国はそれぞれマレーシア、ロシア、アメリカ、インドネシア、アルゼンチン、タイ、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジル、フランスであった。

多年らい、中国が輸入した食品の品質は全体的に安定しており、輸入した食品の品質が引き起こした重大な品質安全事故はなかった。2004年、2005年、2006年と2007年上半期、通関港のデータによると輸入食品の検査検疫合格率はそれぞれ99.29%、99.46%、99.11%と99.29%であった。

 

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