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◇教え子からの「我到中年」を読んで◇
~率直な喜怒哀楽の報告に感動と感謝~
元南京大学日語科教師・斎藤文男  ·   2019-10-11  ·  ソース:北京週報
タグ: 南京大学;卒業生;中日交流
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今回紹介した「番外の作文」の呼び掛けは、今年6月から準備を始めた。南京から帰国して6年間が過ぎ、2年前の2017年10月、南京大学外国語学院創立100周年記念の式典に参加するため、4年ぶりで“帰省”した。この時、再会出来た卒業生は10数人程度だった。他の人たちは今頃どうしているだろうか。30歳、40歳前後になって、家庭を持って家族も増えた中で仕事も忙しくなり、社会人としての新たな矛盾に戸惑っている人はいないだろうか。そんなあれこれが気になって、みんなの近況が知りたくなった。社会人としての戸惑いや忙しさが分かったからといっても、すぐに解決することは出来ないが、みんなで共有すれば、お互いに勇気付けられるのではないかと考えた。

大学で「写作」の授業を担当していたとはいえ、卒業してから10年前後も経ってから、作文を書くように依頼する教師など、他にはいないかもしれない。働き盛りを迎えて忙しい日々の中、「卒業してからも、なんで作文を書かなければならないのか」と嫌われるのを憂慮しながら、作文を呼び掛けた。

南京外国語学院創立100周年で日語科の卒業生らと記念撮影=前列2列目右から8人目が筆者(南京大学仙林校舎で2017年10月8日写す)

◇40人余りに依頼し、7人から次々と報告◇

私が見送った2002年から13年までの卒業生で、手元にあるアドレスで40人余りに、作文依頼のメールを送った。アドレスが古かったのか10人へのメールがエラーになった。30人余りにはメールが届いているのだろうが、作文を快諾してくれた返信は7人だけだった。返信のあった級友らに訊いてみると、他の級友たちはメールを受け取っているが、日本語と関係ない職場に就職したり、卒業後長い間日本語を使う機会がないため、日本語を書く自信がない、と言われたとのことだった。自分で返信を書くわけにもいかず、「先生には宜しくお伝えください」と、遠慮がちに謝っていたという。了承してくれた7人からは次々と、近況の作文が送られて来た。

予想通りみんなは、子育てと仕事を同時にやりながら、日々の雑事など想像以上で「猫の手も借りたいほど」の忙しさを訴えていた。とくに初めて体験する育児には、一人でやらなければならず、育児書を購入して来て本を読みながら試行錯誤の連続だったようだ。

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