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中国の今の大学生の結婚・出産願望は?驚きの最新調査結果に
  ·   2022-05-17  ·  ソース:人民網
タグ: 結婚;若者;社会
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中国人民大学人口・発展研究センターが共同で開催した「中国大学生結婚・出産観シンポジウム」で発表された「中国大学生結婚・出産観報告」によると、調査に答えた大学生の61%が「結婚する」と答え、「結婚しない」という明確な回答は7%にとどまった。また理想の結婚年齢は27.82歳だった。全体的に見て、大学生の結婚願望は予想を上回っていた。出産願望を見ると、大学生の理想の子供の数は平均1.85人だった。回答した大学生の80%が「理想は2人」と明確に答えた。

報告は、9800人分の回答サンプルを抜き取り分析した。その平均年齢は20.3歳。中国全土の大学30校の大学生が調査の対象で、一人っ子の割合は約36%だった。

この結果に、研究者や一部のネットユーザーは驚きを隠せなかったようだ。なぜなら近年、中国の婚姻届提出件数や出生数は、減少の一途をたどっているからだ。例えば、2021年の婚姻届提出件数は763万7000件で、ここ約30年で最少だった。同年の出生数も1062万人と、2020年の1200万を下回った。

中国人民大学家庭・性別研究センターの李婷主任は、「研究結果は、大学生が依然として結婚や出産を期待していることを示しており、中国文化のベースにあるものを反映している。西洋諸国の脱家庭化、脱婚姻化、脱制度化と異なり、中国文化のベースにおいて家族関係はとても重要で、大学生は結婚や家庭に依然としてあこがれを抱いている」と分析しているものの、「この報告の最も重要な情報は、中国の今の大学生の結婚や出産のバリューベースがすでに変化していることを示している」と付け加えている。

報告によると、結婚願望を促進する要素で、大学生が最も重視しているのは、婚姻の精神的、感情的支えといった役割であると同時に、物質的支えの属性との両立も期待している。出産の意義について、大学生は子育ての意義や感情的価値を重視しており、老後の面倒などをみてもらうために出産を考慮するという回答は最も少なかった。

つまり、大学生は、助け合う相手を見つけるために恋愛することを選び、一緒に進歩するという目標実現を願っているということだ。また、精神的支えや悩みなどの話し相手、自分の存在意義などを求めて結婚を選び、自分が成長すると同時に、子供の成長を見守るという感情的価値を得るために出産を選んでいるということだ。

李センター長は、「全ての過程において、大学生の『自分の感情的価値や意義』を求める姿勢が際立っている。これは、結婚や出産を社会規範の一種と見なしたり、結婚や家庭を社会的役割の基礎として重視していたりした前世代とは異なる」と分析する。

「老後の面倒を見てもらうために子供を育てる」という観念が薄れているというのも最も典型的な変化だ。調査に答えたある女子大生は、「老後の面倒を見てもらうために子供を育てるというのは、とてもばかげている。老後の保障がほしいなら、たくさん保険に加入するほうが実際的」との見方を示した。

Z世代の青年の場合、いろんな方法で結婚や出産をせかしても、逆に反感を買ってしまう可能性がある。国が出産を奨励し、出産や子育ての負担を積極的に軽減しようと取り組んでいるのを背景に、李さんは、「結婚や出産をせかしても、今の若者にはほとんど効果がないだろう。理解を示して我慢し、気長に待つことが必要だ」との見方を示す。

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