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長野から世界へ、平和の尊さを発信する小さな記念館
本誌記者 陳煒  ·   2017-07-27  ·  ソース:
タグ: 残留孤児;長野県;社会
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記念館の館名について

「建設構想立ち上げ後の早い段階から館名を現在のものとしてきたものの、これまでの間、この館名については何度も議論が繰り返されてきた。特に館名に『満蒙開拓』を冠するかどうかについては、現在もなお様々な意見が交わされている」。寺沢副館長は館名について次のように説明する。

「敢えて『満蒙開拓』を館名に冠することとしてきたのは、第一に、このような特殊、特定のテーマを専ら扱う記念館の館名は、そのテーマ自体を冠しなければ、どのようなことを扱っている館なのかが伝わりにくいという根本的なことがある。もちろん、侵略を受けた側の中国側の思いなどには極めて慎重でなくてはならない。そのことにも思いを馳せたうえで、それでも敢えて『満蒙開拓』という言葉を冠していこうとするのは、これを美化、正当化、顕彰、礼賛しようという意図からではなく、史実の忠実な継承と、当時使用されていた言葉を忠実に使用していくことが、史実を歪めることなくこれにきちんと向き合っていこうとする当記念館の姿勢を示すことでもある、と信ずるが故である。『平和』を入れたのは、この館が平和を目指す施設であることを、中国側も含め理解していただくためだ。それでも、『平和』と入れるなら『記念館』ではなく『祈念館』としたらどうか、という意見も出された。もちろん、この館の究極の目的は『平和を祈念』することではある。しかし、祈りに至るためにも、まずは『満蒙開拓』という史実があったことを知り、学んでもらう場所であるべきだ。そのことからして、まずは祈念館よりも記念館であるべきだと考えている。また『記念』という言葉が、その事象を顕彰、礼賛する印象を与えるという意見もあるが、そうではなく、風化しつつある『満蒙開拓』という史実があったことを記憶に留め、そのことを通じて学び、絶えず平和を念じていくという意味での『記念』であると位置づけている」。

「平和な未来へ」のコーナーでは来館者の感想がボードに貼られている(陳煒撮影)
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