第12期全国人民代表大会第4回会議が5日午前9時、北京の人民大会堂で開幕し、国務院の李克強総理による政府活動報告が行われた。
李総理は、「昨年の業績を十分に評価すると同時に、中国の発展の中には多くの困難や問題が引き続き存在することを冷静に見つめなくてはならない。グローバル貿易の低迷といった要因の影響により、昨年は中国の輸出入総額が減少し、想定された増加目標は達成できなかった。投資の伸びが力を欠き、一連の産業は生産能力の過剰が深刻で、一部の企業は生産や経営が困難に陥り、地域と産業の状況が分化し、財政収支は問題点が際だち、金融などの分野にはリスクや潜在的な危険性が存在していた。人々が関心を寄せる医療、教育、年金、食品・薬品の安全性、所得分配、都市管理などの分野は問題が多く、深刻な煙霧の天候が一連の地域で時折発生した。特に人々が胸を痛めたのは、昨年発生した客船「東方之星」の転覆事故と天津港特別重大火災爆発事故で、死傷者や資産の損失は深刻であり、教訓は極めて重く、ここから真剣に教訓をくみ取らなければならない。政府の活動にはまだ不足点が存在し、一連の改革や政策措置は着実に実施されておらず、少数の幹部はやるべきことをしない、できない、無計画に行うという状態にあり、一連の分野における不正のムードと腐敗の問題は見逃すことができない。われわれは問題を問題ととらえる意識と問題に向き合う意識をさらに強化し、一層努力してこのような問題を解決し、常に人々の願いを施政の方向性とし、心を込め力を尽くして政府の活動をしっかりと行い、国民からの大きな付託に決して背かないようにする」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年3月6日