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【日本の中に見る中国】第1回 博多 聖一国師と謝国明
文・写真=須賀努  ·   2022-08-12  ·  ソース:人民中国
タグ: 中日関係;歴史;中日交流
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コロナ禍で2年以上、海外の旅が出来ない日々が続いた。その間、状況を見ながら日本国内を旅して、新たなる日本の発見をいくつもしてきた。そんな中日本にはたくさんの中国の痕跡が残されており、古来より日中関係が尋常ではない長さで続いていることも身を持って体験したが、我々はその歴史を忘れてしまっているのが残念だと感じた。今回からその事跡と旅を紹介していきたい。

径山寺の聖一国師像(浙江省)

聖一国師(円爾弁円)と言えば、南宋時代に径山万寿禅寺(現在の浙江省杭州郊外)に渡って修行を重ね、博多承天寺、京都東福寺などを開いた著名な僧侶である。またお茶の世界では静岡茶の祖とも呼ばれ、静岡に最初に茶をもたらした人物として、地元では古くからその伝承がある。国師は静岡出身であり、宋から帰国後静岡に立ち寄った際に、持ち帰った茶の種を植えたとのことだが、さて史実はどうであろうか。因みに以前径山万寿禅寺を訪ねた折は、国師像が置かれており、日本茶道の源流などという表示が見られた。 

東福寺(京都)

聖一国師ゆかりの清見寺(静岡)

博多には聖福寺(栄西禅師開山)のすぐ近くに聖一国師の開いた承天寺がある。その中に饂飩蕎麦発祥之地」「御饅頭所」「満田彌三右衛門の碑という石碑が3つ並んでいるのが目に付く。饂飩や蕎麦、饅頭などの製法は国師が宋から持ち帰った物が最初とされており、満田彌三右衛門の石碑は国師と共に宋に渡り、織物、じゃこう、素麵などを持ち帰り、博多織の源流となったことを記念している。 

承天寺饂飩蕎麦発祥之地石碑(博多)

因みに現在博多で食べるごぼう天うどんは非常に美味しいが、そのうどんは柔らかく、何となく中国の麺を思い起こす。日本人は麺のコシを重視する傾向があるが、中国で食べる麺は何となくフニャフニャしている物が多い。博多で国師が持ち帰った伝統的な麺を今も保持しているとすれば素晴らしいのだが。 

ごぼう天うどん(博多)

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