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日本人から見た中国の「バラエティ番組」の未来
  ·   2016-10-13  ·  ソース:
タグ: 日本人;バラエティ番組;中日交流
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広告業に長年従事している筆者は、中国のテレビ番組にも注目している。現在、中国で最も人気となっているのは、バラエティトーク番組だ。それを簡単にまとめてみると、最近よく見るものには、東方衛視(衛星テレビ)の「笑傲江湖(Swordsman)」や浙江衛視の「喜劇総動員(Comedy General Mobilization)」、北京衛視の「跨界喜劇王(The King of Comedy)」などがある。(文:関田剛司 瞭望東方周刊掲載)

同じジャンルの番組が同時期に放送されると、内容がバラエティに富み、盛り上がるのだろうか?それとも視聴者が見飽きてしまうのだろうか?現時点でその答えは分からないが、本記事では、日本のテレビ界の歴史を振り返ってみたい。もしかすると、中国にとっては現状を見直す機会となるかもしれない。

日本にもバラエティ番組がたくさんあり、1970-80年代にも大流行した。

例えば、69年から85年まで、TBS系列でザ・ドリフターズ主演の国民的人気コント番組「8時だョ!全員集合」が毎週土曜日8時から放送された。私も子供の頃、このバラエティ番組を欠かさず見ていた。この番組を司会するのがコントグループのザ・ドリフターズで、毎回、アイドルや歌手などをゲストに招き、社会で人気の話題を中心に、トークや歌、ダンス、コントを披露した。

この番組で私が一番楽しみだったのは、アイドルが素の姿を見せることだった。アイドルというと、パーフェクトで上品な人というイメージがあるものの、この番組に出ると、アイドルがいわば「仮面」を脱ぎ、普段は見せない一面を見せてくれる。そのため、今日はどんな姿が見れるのかととても楽しみにしていた。

番組のエンディングでは、ザ・ドリフターズがアイドルやゲストと一緒に歌を歌い、曲の終盤にメンバーの加藤茶が「お風呂入れよ」、「宿題やれよ」などと、子供たちに向けた掛け声を入れていた。この曲が流れ始めると、私は当時一つ屋根の下に住んでいた従妹たちと一緒に顔を洗いに行って、寝たものだ。これが私の少年時代の良き思い出の一つだ。

「8時だョ!全員集合」は16年間放送され、番組全体の平均視聴率は27.3%で、最高視聴率は73年4月7日放送の50.5%だった。その視聴率の高さから同番組は日本で「怪物番組」と呼ばれ、知らない人はいなかった。

今振り返って考えると、この番組の製作コストは安く、その構成もシンプル。端的に言うと、「最新の流行の話題+アイドルの別の一面+あたたかいプラスのエネルギー」だった。この番組は、70-80年代の日本の社会心理ともマッチしていたのだろう。新鮮なものを求める人々の好奇心を満たし、かつあたたかく、経済が急速に発展する中で不安を覚える日本人の心を慰めてくれるという特徴があり、歴史的大ヒットとなったのだ。

本音を言うと、中国では同じような番組が同じ時期にたくさん放送されているというのは、日本では絶対に考えられないことだ。中国の大手衛星テレビ局の数は少なく、市場もこんなに大きいのだから、それぞれのテレビ局がオリジナリティある番組を製作すれば、視聴率は自然と高くなると思う。同じような番組を製作して、視聴者の取り合いをする必要は全くないのではないだろうか。

一番大切なのは、中国の今の社会心理にマッチした番組は何であるかを考えることだ。もしかすると、今後、中国にしかない「バラエティ番組」が登場し、十数年、ひいては何十年も続く長寿番組になるかもしれない。もちろん、そのためには中国の番組製作者が視野を広げ、勇気を出して新しい物を作ることが必要で、真似をしたり、リメイク番組を製作したりしているだけではダメなのだ。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年10月13日

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