中文 | English | Français | Deutsch
 
 
ホーム 政治 経済 社会 中日交流 文化 文献 特集
ホーム >> 経済 >> 本文
  • descriptiondescription
時速600キロの高速リニアがラインオフ その意義は?
  ·   2021-07-26  ·  ソース:人民網
タグ: リニア;交通;経済
印刷

現在、中国の各地で高速リニア鉄道の建設改修計画が打ち出されている。2021年3月には、京滬(北京-上海)高速リニアが交通運輸部(省)の21年交通輸送戦略プラン政策プロジェクト計画に組み込まれた。20年には浙江省が発表した「省の総合立体交通網計画」意見募集稿で滬杭(上海-杭州)リニアなどのプロジェクトが打ち出され、同リニアへの投資総額は約860億元(1元は約17.0円)、設計速度は時速600キロメートルとなっている。20年には雲南省も昆明-麗江間の高速鉄道を新設する計画を打ち出し、高速リニア方式での建設を検討中であることを明らかにした。また、中国中車がこのほど打ち出した計画では、山東省に高速リニアテスト線路を建設するという。

高速鉄道があるのに高速リニアを発展させるのはなぜ? 

時速600キロメートルの高速リニアは現時点で実現可能な最高速度で走る地上の交通機関だ。実際の移動時間で計算すれば、1500キロメートル以内なら最も速い交通手段になる。現在、高速鉄道の最高運行速度は時速350キロメートル、飛行機の巡航速度は時速800-900キロメートル。時速600キロのリニアはちょうど高速鉄道と飛行機の間の空白を埋めることになる。北京から上海まで行く場合、前後の時間も含めて、飛行機なら約4.5時間かかり、高速鉄道なら約5.5時間だが、高速リニアを利用すればわずか2.5時間ほどしかかからない。

高速リニアが加わることで、「飛行機、高速リニア、高速鉄道、都市交通」という速度段階が整った、高効率かつ柔軟で便利な多元的立体交通構造が構築されることになる。応用シーンが豊富にあり、長距離輸送に利用することで、交通を「回廊化」し、大規模ターミナル都市間や都市群間に高速の回廊を形成し、地域間の協同発展を促進することができる。また中・短距離旅客輸送にも適用し、中・短距離圏内を「通勤圏化」、「同一都市化」することができ、大都市の通勤圏内や都市群内の隣接する都市を連結して、30分から1時間の経済圏を生み出し、都市圏と都市群の「一体化」と「同一都市化」の方向への発展を促進することができる。

清華大学交通研究所の陸化普所長は、「600キロメートルクラスの高速リニアシステムには多くの重要な意義がある」として、次の3点を挙げた。

(1)「交通強国」を実現し「全国123移動交通圏」(都市エリア1時間通勤、都市群2時間到達、全国主要都市3時間カバー)を構築するという目標の実現をバックアップし、「交通強国建設綱要」における主要都市間の「3時間交通圏」実現の目標及び都市群内の「2時間交通圏」発展目標の実現を支援する。

(2)世界トップクラスの交通サービスの実現をバックアップする。時速600キロメートルのリニア交通システムは、人々の長距離旅行のスピード、快適さ、便利さを大幅に向上させ、経済的・地理的な位置づけによる特徴、地域の競争力、地域の生活スタイルを変化させる。 

(3)中国高速鉄道技術など新技術設備の先行的な地位を強化するうえで役立ち、中国の科学研究と先端プロジェクト技術が関連産業の発展・高度化をリードし、けん引することを促す上で重要な意義がある。(人民網日本語版論説員) 

「人民網日本語版」2021年7月26日

前のページへ12
シェア:
リンク  

このウェブサイトの著作権は北京週報社にあります。掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。


住所 中国北京市百万荘大街24号 北京週報日本語部 電 話 (8610) 68996230
  京ICP备08005356号-4 京公网安备110102005860

中国語辞書: