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例年より遅れてやってきた「大学受験経済」、今年も盛況
  ·   2020-07-10  ·  ソース:人民網
タグ: 受験;入試;経済
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2020年の中国大学統一入学試験が7日に幕を開けた。これまでずっと、大学入試をめぐって学習指導やコンサルティング、ホテル、外食、デジタル、旅行、娯楽などの各業界にわたって盛んに消費が行われ、独特の「大学受験経済」の市場が形成されてきた。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、試験の時期が1ヶ月遅れ、「大学受験消費」の訪れも例年より遅かったものの、受験生とその家族の消費意欲は例年に少しも引けを取らない。

試験前:周辺商品が便乗して人気に

7日午前11時50分頃、張さんは「逢考必過(試験に必ず合格)」と書かれた赤い試験用「勝負服」を着て、南京市第十三中学(中高一貫校)の試験場から出てきた。「作文の問題がちょっと難しかったけれど、力を尽くした」と話し、疲れた様子の中にもほっとした気持ちをのぞかせた。

張さんは、手に持ったペンケースに入っている「錦繍前程(前途洋々)」や「金榜題名(合格)」などと刻印されたサインペン、「君は一人で戦っているんじゃない」とプリントされた消しゴムを見て、にっこり笑った。試験前にクラスの仲良し達と一緒にネットでこうした試験グッズを買って、自分に心理的な暗示をかけたのだという。

ここ数年、チャイナドレスを着た母親と馬掛(腰までの短い長袖の上着)を着た父親が、大学入試の試験場外の風物詩になっている。特に試験まであと少しという時期になると、受験ムードを盛り上げるグッズが飛ぶように売れる。「がんばれ」とプリントされたTシャツ、合格祈願のブレスレット、「逢考必過」がテーマの福袋などがあり、こうしたグッズには合格を願う思いが託され、保護者と受験生にとても人気がある。

業界関係者によると、大学受験は各方面が注目する話題で、関連グッズと関連サービスが便乗して人気を集めると同時に、文化産業の発展も牽引することができるという。たとえばクリエイティブグッズには知識と文化を伝える役割が求められ、南京の科挙文化の奥深さを深く探りつつ、今人気があるものと結びつけることができれば、その商品は市場でより高い人気を得られるという。

試験期間中:安心して滞在、飲食には注意

データによると、今年の大学入試シーズンのホテル予約件数はその前の月に比べて30%以上増加し、6月以降は入試の合間に休憩する部屋の検索件数が同2000%増加した。縁起を担いで、ホテルの中には部屋番号を「985」や「211」(中国の重点大学建設プロジェクトにちなんだもの)に変えるところもある。

またデータでは、試験会場から2キロメートル以内のミドル・ハイクラスの星付きホテルは特に人気がある。衛生状態や消毒などの防疫措置も受験生と保護者がホテルを決める時に検討する重要な要素だ。予約件数をみると、上位3都市は上海、杭州、成都で、2つの古都である西安と南京がこれに続き、「アカデミー会員の街」と呼ばれる蘇州も上位10位以内に入った。

注目されるのは、3日間の試験中の食事について、今年は業者側の意欲がそれほど高くないことだ。一部の星付きホテルが受験生向けのセットメニューを打ち出しているだけで、他の多くのホテルでは自分の食事は自分でなんとかしなければならない。南京市建鄴区にあるホテルの責任者は、「お泊まりになる部屋は、真剣に掃除して消毒し、少しも手を抜かない。しかし飲食に関しては、非常に慎重だ。夏場で気温が高く、食材への要求も高く、特に感染症の影響もあって、受験生と家族はケンタッキーやマクドナルドなどのファーストフードを選ぶことが多く、外での食事にはとても気を遣っている」と話した。

おいしいものはプレッシャーを和らげる最良の選択だ。感染症の影響はあるが、ビジネスチャンスはやはり存在する。たとえば試験期間中、「元祖ケーキ」は「金榜題名」というメッセージ入り生クリームケーキを受験生向けに売り出し、ピザハットは中国語の会社名である「必勝」の名前を入れたセットメニューを打ち出した。

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