発展途上国、特にＢＲＩＣＳ各国は現在確かに問題に直面している。発展における分化という問題だ。

分化は発展段階における現象で、短期的なものであり、長期なものではない。ブラジルと南アフリカが問題に直面していることだけを見てはいけない。米国や欧州も同様もしくは類似した問題に直面している。

この現象はこの２つの国に特有なものではなく、金融危機後の世界経済衰退調整における特殊な現象で、つまりは経済成長低迷により社会の所得分配格差が広がり、ひいては政治的対立の激化にまで至るということだ。従って、それらは一国が発展する中で起こる問題であり、決してＢＲＩＣＳ全体に影響するものではない。こうした発展における分化や２国間紛争によって、南南協力の場や南北対話のメカニズムが影響を受けることもあり得ない。

「北京週報日本語版」2017年9月4日