第１０回ＢＲＩＣＳ首脳会議が７月２５日から２７日にかけて南アフリカ共和国のヨハネスブルグで開かれている。中国の習近平国家主席が出席または主宰するのはこれで６年連続だ。 

今回の会議は米国が世界的な貿易戦争を引き起こしている中での開催となった。ＢＲＩＣＳはみなトランプ政権の一国主義的な貿易政策の圧力を受けており、会議は自由貿易と多国間体制維持の旗印を掲げるであろうと広く認識されている。 

ＢＲＩＣＳの決定がトランプ政権の貿易政策に直接影響を与えることはまだ難しい。しかしその決定は米国の一国主義に対し道義的な圧力をかけ、ＢＲＩＣＳおよびその他多くの国が自由貿易政策を堅持し保護貿易主義に抵抗することを鼓舞できるだろう。 

５つの世界最大の新興国で結成されたこの組織を西側諸国はかつて将来性がないと見ていたが、ＢＲＩＣＳの首脳は毎年会談を行い、組織の枠組みは次第に充実してきている。 

新興国は発展に力を入れており、異なる国が集まっても発展に有利な共同の利益を見つけ出すことができる。ＢＲＩＣＳはみなこのメカニズムを重視し、さらにこのメカニズムが絶えず拡大させる機能と働きを積極的に評価している。協力が生み出しうる収益に対し、どんなに複雑な障害も全て克服することこそがＢＲＩＣＳの成功の秘訣だ。 

ＢＲＩＣＳの間の貿易量はまだ多いとはいえないが、これもその協力拡大の明るい未来を紛れもなく示している。ＢＲＩＣＳの５カ国はそれぞれ長所があり、経済補完性を掘り起こせるところが多く、また５カ国間の関係は極めて平等であり、協力の互恵性を実現する上での障害はない。５カ国の協力が深いものになりさえすれば、その中の優位性は絶えず現れてくるだろう。 

習近平国家主席は２５日にＢＲＩＣＳビジネスフォーラムで演説を行い、今後の１０年について語った。これは確かに重要な１０年であり、もしもその間にＢＲＩＣＳの発展が大きなステージへと進めば、相互協力もまた大きなステージへと進み、人類の全体的な発展の流れは新たな様相を呈するだろう。世界はＢＲＩＣＳがグローバル化に新たな力を注ぐことを求めている。ＢＲＩＣＳ協力は前途洋々であり、力を発揮していくだろう。 

「北京週報日本語版」2018年7月27日