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人口高齢化がもたらす日本の深刻な地方凋落現象
  ·   2016-05-27
タグ: 人口;高齢化;経済
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  昼に同県海陽町の料理屋「浜部渡船」を訪れた。店は人工の浮島の上にあり、周囲の雰囲気がとびきりよいだけでなく、値段も安い。伊勢エビ1匹、ホタテ1枚、大きめのハマグリ2個にアワビ1個をつけても、わずか3500円だ。東京の観光地にあるレストランなら、伊勢エビ1匹でこの値段になる。広い店内には記者のほか、老夫婦しかいなかった。

経営者の妻・浜部智子さんは、「毎日こんな感じ」と話す。5月のゴールデンウィークとお盆の時はもう少し賑わうという。経営者の浜部賀津秀さんは、「この店は1953年の創業で、当時は連日大型バス2~3台の客を受け入れ、大いに繁盛していた」と話す。浜部さんの2人の息子は仕事がないなどの理由で、ほかの若い人たちと同様、実家を離れ他郷で働いている。

四国は人口が少ないため、電力化された鉄道が運行停止を余儀なくされている。浜辺さんは、「海陽町近くの徳島県と高知県にまたがった60キロメートルの区間は電車が通っていない。交通が不便なので、もともと少なかった外からの観光客がさらに二の足を踏むようになっている」と話す。

浜部渡船の近くにある2階建ての旅館はかなり荒れ果てた様子だ。入口にある自動販売機は土台がさび付き、ロビー脇の鉄製の階段もすっかりさびている。1階の客室は窓ガラスが割れ、庭の木の枝が部屋の中まで伸び、落ちかかった天井板がだらりとぶら下がる。このような荒れ果てた旅館は四国のどこでも目にすることができる。

高知県の室戸岬は世界に名だたる地質遺産を含む自然公園で、日本では「恋人の聖地」などと呼ばれている。週末に訪れた時には、トライアスロンの大会が行われていたが、選手と大会事務を行う数人の老婦人のほかは、応援する人も観光客もまばらだった。辺りのレストランや商店はほとんど店を閉めており、軽い食事にありつくのも一苦労だった。

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