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「新常態」の中国で、人材戦略の転換迫られる外資系企業
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· 2016-05-18 |
タグ: 新常態;人材戦略;経済 | 印刷 |
中国経済の成長率は減速したとはいえ、多くの業界は依然として高度発展の最中にある。中国の経済成長の複雑かつ急激な環境の変化に伴い、多国籍企業を含む全ての人々に大きなチャンスと試練がもたらされている。中国でチャンスをつかみたい多国籍企業は、戦略面からこうした試練を予見しなければならない。
多国籍企業が中国に進出したばかりのころ、高給や整った研修制度、海外でのキャリア発展のチャンスを持つこれらの企業は、中国の若者にとって理想の就職先となった。仕事で英語を使っていると、中国人職員は自分が品格を備えたグローバルな人材だと感じた。しかし、中国の発展に伴い、多国籍企業は彼らと中国人職員の関係が変化していることに気付いた。過去20年間、多国籍企業は中国でローカル化を実現したいと表明し続けてきたが、多くの多国籍企業にとってローカル化とは、中国人あるいは中国で暮らす外国人を企業の重役に据えることを意味するだけだった。そのようにして誕生した「中国区主席」のほとんどは自主権がなく、中国市場発展に関する本社の方針決定に介入することなど不可能だ。
このため、外資系企業でしばらく働くと、中国人の多くは不満を持ち、雇用主が長期的なビジョンを持っていないのではないかと疑い、「本社は全く中国を理解していない」といった考えを持つようになる。
優秀な中国人ならば、チャンスは今やどこにでも転がっている。イノベーションと起業が社会の主流になるにつれ、多くの若者が大きなキャリアアップの余地がある就職のチャンスを獲得できるようになった。多国籍企業はもはや最良の選択肢ではない。多国籍企業にとって、現在の中国で人材争奪戦にいかに勝利するかはとても重要な問題となった。(編集SN)
「人民網日本語版」2016年5月17日
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