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中国の文化・観光産業が「クラウド観光」を通じてモデル転換
  ·   2020-03-24  ·  ソース:人民網
タグ: 観光;オンライン;文化
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新型コロナウイルス感染の影響で、1ヶ月以上閉鎖されていた中国各地の景勝地が続々と一般公開を再開している。景勝地は、消毒やスマートガイド、科学的な入場者制限、入場券の「無接触」購入などの対策を講じて、安全な運営を保証している。また、文化・観光産業は、オンラインでの「クラウド観光」など斬新なサービスの開発を通じて、新たな運営スタイルや発展の可能性を探っている。人民日報が伝えた。

3月1日、山西省大同市にある世界遺産の雲崗石窟が一般公開を再開し、観光客130人を受け入れた。先頭を切って入場した同市の市民・姚捷さんと趙旭さんは、目の前に広がる景色をカメラに収めようと、次々にシャッターを切っていた。「以前に来たこともあるけど、観光客が多かった。でも今回はちょっと違う感じ」と姚さん。

「車から降りて、実名登録をして、体温を測ってください」。雲崗石窟の入口では、スタッフが臨時に設置された検査所で入場客の情報を記録していた。その横では、「マスクを着用してください。一ヶ所に留まったり、唾を吐いたりしないでください」と注意を呼びかける放送が繰り返し流されていた。

一般公開再開から約1週間、雲崗石窟では入場観光客数をずっと少なく制限し続けている。それでも、同景勝地は公式微信(WeChat)のアカウントでバーチャル・リアリティ(VR)技術を利用して、オンラインで観光エリア全域を高画質で見ることができるようにするなど、積極的にさまざまなチャレンジを行っている。そして、思いがけず「オンライン観光」するネットユーザーが、同景勝地の「主力」となっている。

スマホの画面を通して、大小の洞窟をアップすると、さまざまな形の仏像をはっきりと見ることができる。ネットユーザーは、少しずつ移動しながら、雲崗石窟の隅から隅までを独特の角度から見ることができる。また、自分の好きな近さで、洞窟の最上部や周辺にある石仏などを見学することができ、その魅力を360度パノラマ式に楽しみ、さらに、ガイドの詳しい説明などを聞くこともできる。

雲崗石窟のデジタル化は早くから始まっていた。雲崗石窟研究院デジタル化研究室の寧波室長は「デジタル化は2015年に始まった。一人でも多くの人に雲崗を見てもらうために、当研究室は故宮博物院や敦煌研究院などに7回足を運んで、ラーマネジメント、コンピューターネットワーク、ソフト、アプリなどの見学、データ収集を行ったうえで、デジタル化モデリングチームを立ち上げた。そのため、『オンライン雲崗』の運営はとても順調だ」と胸を張る。

そこから約1000キロ離れた安徽省にある天柱山景勝地も約1ヶ月の閉鎖を経て、2月24日に一般公開を再開し、再開初日に観光客215人を迎えた。春節(旧正月、今年は1月25日)の前に、同地は春節期間中のマーケティング計画を策定していたものの、突然の閉鎖を受けて、その調整を余儀なくされた。安徽天柱山旅游発展有限公司の汪全海董事長は、「天柱山には、一部の地域からしか観光客がこないという状況がずっと続いており、いかに中国全土から観光客に来てもられるよう発展させるかが課題だった。そして、この1ヶ月もそれについて考え続けていた」と話す。

テクノロジーを駆使して、景勝地見学を現代化させるというのが、その課題克服の主な方向性だ。汪董事長は最近、同僚と共に、天柱をオンラインで観光できるようにすることを話し合っている。「オンラインで景色を眺め、ガイドの説明をライブ配信で見ることができるようにして、天柱山の風景を見てもらう」というのは、観光できる方法を増やし、手を伸ばせば届きそうなリアル感を出すほか、そこに面白みを加えることで、一人でも多くの人に観光してもらうための策だ。

景勝地の一般公開が再開するにつれて、「スマート景勝地」の建設も秩序立てて再開している。汪董事長は、「間もなく、スマートツーリズムが実現し、観光客がどこから、どんな交通機関を利用してやって来て、景勝地に何日滞在したのか、何を購入したのかなどのビッグデータが一目で分かるようになるだろう。また、スマート駐車、入場券事前購入、景勝地の保護などさまざまな機能も加わる」と説明する。

そして、「閉鎖されたり、観光客が少なかったりする現在の時期を活用して、ハードウェアやソフトウェアのアップデート、整備を進め、管理レベルやサービスのクオリティ向上を図っている」と、さらに良い状態で、より多くの観光客を今後迎えることができるよう、今しっかりと準備を整えていることを説明し、「感染症は封じ込められつつあり、旅行業界の春はもう目の前まで来ていると信じている」と語った。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年3月24日

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