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中国の「ノアの方舟」、国家遺伝子バンクが始動
  ·   2016-09-23
タグ: 遺伝子;バイオ情報;文化
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国家遺伝子バンクは「命の銀行」

国家遺伝子バンクは私たちとはかけ離れているように思えるが、実際には一人一人と密接な関係がある。ゲノム産業大手である華大基因の汪建董事長は次のように話す。「出生時の幹細胞から、20歳時の免疫細胞、30歳時の生殖細胞まで、一生のうちキーになる段階全ての標本を誰もが永久保管するべきだ。国家遺伝子バンクは、まさにこうした試料とデータを保管するところで、『命の銀行』のようなものだ」。

数年前から、汪氏は自分の健康データを保存している。その結果、汪氏は自分の身体の変化を手に取るように把握しており、しかもこれらのデータに基づいて飲食、運動、生活リズムを決めている。「国家遺伝子バンクの保存容量が増加するに従って、将来はさらに多くの人が自分の健康データを保存・把握して、さらに健康な生活を送れるようになる」と汪氏は言う。

オープンな「命の国家的バンク」

人類は遺伝子資源と地球生物多様性保護の重要性をますます認識するようになっている。この時運に応じて、ノルウェーのスヴァールバル世界種子貯蔵庫、米国の自然史博物館、イギリスのUKバイオバンクなどが生まれた。米国、欧州、日本は相前後して大型遺伝子バンクを設立しているが、この三大バンクにおけるバイオ情報データはほとんどすべての既知のデオキシリボ核酸、リボ核酸、タンパク質のデータをカバーしている。

国家遺伝子バンクの徐訊執行主任は、「中国にも、国家レベルで中国の特色ある生物試料と遺伝子データを効果的に保管・管理し、合理的に利用する場が早急に必要だ」と話す。

国家遺伝子バンクはオープンなものになるだろう。ノルウェーのスヴァールバル世界種子貯蔵庫の担当責任者は、「種子多様性保護の面で、我々は世界的に互いに頼りにし合い、助け合っていく必要がある。将来の中国国家遺伝子バンクとのさらなる協力を期待している」としている。

梅永紅氏は言う。「国家遺伝子バンクはオープンな場だ。1つの遺伝子バンクが保管できる資源には限りがある。より優れたメカニズムを通じて、大自然が人類に与えてくれた遺伝子資源を十分に知り、利用できるようにしたい。将来的に、国家遺伝子バンクは国境を越えて世界範囲でさらに多くの資源を集めていく」。

国連食糧農業機関(FAO)の王韌副事務局長は次のように述べている。「国家遺伝子バンクも大きな課題に直面している。特に、国際条約や基準にどうやって合わせていくかが課題だ。しかし、国家遺伝子バンクは将来遺伝子科学の発展にはかり知れない影響を与えるに違いない」。

「北京週報日本語版」2016年9月23日

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