温家宝総理は28日夜、多忙な1日を終えた後、急いで湖南省に足を運び、現地の雪害対策・被災者救済活動を視察・指揮した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
湖南省は13日以降、1954年以来の深刻な大雨・大雪・結氷被害に見舞われている。27日午後6時までに省内の主要道路で車両2万5千台が立ち往生、乗客・乗務員約6万人が足止めされた。北京―広州線は衡陽白石渡―●州間の電力供給の影響を受け、50本近くに遅れが生じ、乗客1万人近くが長沙駅に足止めされた。閉鎖される主要空港も出ている。電力供給への影響も深刻で、省内の220キロボルト以上の送電線の75%以上が着氷、電力網の寸断が続いている。28日にも大雪が降った。
長沙空港が閉鎖されたため、温総理の搭乗機は湖北天河空港に着陸。深夜に鉄道に乗り換え、29日朝に長沙入りした。温総理は移動中も、湖南省の雪害の最新状況の把握に努め、随行した国務院の関係部門の責任者と共に、最良の災害対策案を綿密に検討し続けた。温総理は「必ずや緊急行動を起こし、さらなる措置を講じ、電力・交通網を早急に復旧し、人々の生産生活への雪害の影響を最短の時間で取り除かなければならない」と指摘した。
温総理は29日、長沙駅に足止めされた乗客らを見舞った。温総理は乗客らに「春節を前に、みなさんが駅に足止めされ、早めに帰省できないことを、非常に申し訳なく思います。私たちは現在、あらゆる手段を尽くして復旧に努めているところです。必ずみなさんが故郷で春節を過ごせるようにします」と語りかけた。
写真(1):長沙駅に足止めされた乗客らを見舞う温総理
写真(2):京珠高速道路の湘潭区間では29日、広東省へ向かう車の渋滞が数十キロに及んだ。温総理は車両の1つに自ら乗り込み、困っている乗客らを慰めた。
※●州の●は「林」の右におおざと
「人民網日本語版」2008年1月30日
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