新華社が24日、権限を授けられて「中国共産党中央、国務院による青少年のスポーツ強化・体質向上に関する意見」を発表した。「意見」は「青少年の体質を向上させ、青少年の健康な成長を促すのは国と民族の将来にかかわっている。2008年の北京オリンピックを契機に、青少年の運動能力を強化し、青少年の体質を向上させることは、科学的発展観を確実に実行し、党の教育方針を貫き、資質教育を大いに推進し、中国の特色ある社会主義事業の建設者と後継者を育てるために重要な意義がある」と指摘している。
「意見」に基づき、今後の一時期において、青少年の運動能力向上の総体的要求に対し、健康が第一という指導的思想を確実に実行し、学生の体質増強を教育の基本的目標にする。また、学校におけるスポーツ活動のシステムを構築、完備し、体育課と運動の時間を十分に保障するべきだ。さらに、スポーツ施設と教師陣を強化し、学校が地域社会、家庭と結びつけるスポーツ網を完備することにより、青少年の運動の習慣と健康な生活方式を育成する。そして、スポーツを愛し、前向きな気風と健康を大切にし、スポーツを重視する雰囲気を形成する。今後5年間で、全国の青少年の体質や健康を基本レベルに到達させ、忍耐力、力、速度などを引き上げる。また、栄養不足、肥満、近視の発生率を引き下げるなどの要求が提出されている。
「意見」は「『学生の体質健康基準』を確実に実行し、体力を学生の全面的かつ健康な成長を評価するための重要な基準とする。学生の過重な学業負担を軽減し、1日に一時間の運動時間を確保する。様々な形式でスポーツ競技大会を行い、大衆的なスポーツを積極的に展開する。青少年の睡眠時間を確保し、衛生、保健、栄養の指導と保障を強化する。スポーツにおける安全管理を強化し、青少年を指導して科学的に体を鍛えさせる」と指摘している。
そして、「意見」に基づき、各レベルの党委員会と政府は青少年のスポーツ活動強化を重要な議事日程と社会発展計画に組み入れるべきだ。各レベルの政府と教育部門は学校の体育課の監督と検査を強化し、学校におけるスポーツや衛生についての基本的基準を制定し、監督と執行に力を入れなくてはならないとしている。
「北京週報日本語版」2007年5月28日 |