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「イノベーション」に対する誤解から苦境に面する日本企業

 

このようなイノベーションへの誤解が、繰り返される産業の空洞化をもたらしてきた。1980年代以降、多くの日本企業がコスト削減のために、生産を海外に移してきた。しかし、設計や研究開発は日本で行っていたため、技術開発や市場開拓にずれが生じ始めた。

ビジネス界では、日本市場で独自の進化を遂げた携帯電話が世界標準から掛け離れてしまう「日本式イノベーション」が、「ガラパゴス化」と呼ばれている。東太平洋上で孤立しているガラパゴス諸島では、多くの生物が独自の進化を遂げた。鷲田准教授は、「日本式イノベーション」を、「ユーザーのいないイノベーション」と呼ぶ。市場から離れてしまうと、企業経営は暗礁に乗り上げてしまう。

冒険の精神に欠ける日本

1960-70年代、日本では、松下幸之助氏を代表とする多くの企業家が登場した。しかし、今では日本の企業は、世界に対する影響力を大きく失ってしまった。今の日本では、成功例として世界に知られるビジネスマンがなぜ生まれないのだろう。鷲田准教授は、「イノベーションの問題は結局のところ人の問題」と指摘する。

ある調査によると、日本の若者の留学や起業に対する願望は、他の国の若者を大きく下回っている。マネジメントコンサルタント「ガンガー総合研究所」の創始者・藤井義彦氏は、「若者にとって、大企業の終身雇用制度は依然として魅力となっている。経済が低迷していると、若者は『安定』を求める」と分析している。

そんなムードの中、起業の新たな波が起ころうとし、日本式イノベーションの「テストフィールド」と見られるようになっている。ミドリムシの屋外大量培養に世界で初めて成功した株式会社ユーグレナの創業社長・出雲充氏は、「若者が育たなければ、日本は弱くなってしまう。『起業』が日本の最後のチャンス」と指摘する。

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