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韓国で猛威をふるうMERS 中国観光客の日本流出を懸念

韓国・中央日報は、延世大学経済学部の成太胤教授の談話を引用、「休暇シーズンが間近に迫り、人々は旅行や外出などの計画を立てている。この時期に、もしウイルス感染が拡大すれば、韓国経済に大きなダメージをもたらすだろう。このような状況が長期間続けば、大幅な消費減少につながり、内需も縮小する恐れがある」と伝えた。

韓国時報の報道によると、韓国監督管理部門は、MERSの観光業に対する影響について、長期的なスパンで判断する方針という。韓国文化体育観光部(省)と韓国旅行発展局は、共同で危機対策を講じる構えだ。

MERSの影響は、韓国の株式市場にも及んでいる。2日、愛茉莉太平洋集団、ハナツアー、新羅ホテルなどの旅行関連株が軒並み大幅に下落した。

韓国保健福祉部は2日、以下の通り通達を出した。

韓国国内では、MERSと最終診断された患者が2人死亡、新たに6人の感染が確認され、確定患者は25人に増えた。また、第二次感染の疑いのある人も見つかっている。1日に新たに6人の確定感染者が確認された。第二次感染の疑いのある人が出たことや死者が出たことで、MERSに対する韓国国民の心配はさらに高まっている。国内では、政府当局の感染対策能力を疑う声が上がっている。

韓国メディアの報道によると、韓国の崔炅煥(チェ・ギョンファン)副首相は2日、「韓国保健福祉部は、MERSの国内流入に対する感染拡大の初期対応能力と管理能力に欠けていたことは事実であり、それによって、政治部門の防疫力に対する疑惑の念が、国民の間に沸き起こった。政府は、国民の不安や心配を徹底的に排除するために全力を尽くす。現在、MERS患者と緊密に接触し、感染の疑いがある国内の682人について、隔離処置・経過観察を実施している」と述べた。(編集KM)

「人民網日本語版」2015年6月5日

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