中国外交部（外務省）の洪磊報道官は19日、定例記者会見において、「中国政府は、海外に逃亡・潜伏している犯罪容疑者の捜査をめぐり、関係諸国と協力強化を進め、共同で腐敗者に打撃を与え、彼らが海外で潜伏生活を続けられないよう図っていく」と話した。新華社が報じた。

記者会見の席上で、「米国当局は、巨額の公金を横領し米国に逃亡した官僚・喬建軍容疑者の前妻を逮捕したが、喬容疑者本人はまだ捕まっていない。中国政府は、米国側に対し、中国国内で裁判を行うために、前妻の本国送還を求めるのか？」という記者質問が出た。

洪報道官はこれに対し、「周知のとおり、米中両国は反腐敗活動の一環として、海外逃亡・潜伏犯捜査をめぐる協力強化に取り組んでいる。これは、腐敗者が潜伏できる場所を世界のどこにも作らず、彼らが最終的には、法律による制裁を免れることはできないことを意味する」と答えた。

また、洪報道官は、中国の「キツネ狩り行動（海外逃亡中の経済犯罪容疑者を追跡する特別作戦行動）」に関しては、「国内での腐敗取締りをいっそう厳しくする一方で、関係国とも、海外逃亡・潜伏犯捜査の国際協力強化を加速している。我々は、関係国と協力して、海外逃亡・潜伏犯を追い詰めていく」との方針を示した。（編集KM）

「人民網日本語版」2015年3月20日