
儀仗隊を巡閲する胡錦濤国家主席
新中国成立60周年の盛大な建国記念軍事パレードは全世界の視線をほぼ奪い、海外の大メディアは次々と大々的な報道を行った。以下、その一部の要点を紹介する。
AP通信:祝典の規模は、新中国が成し遂げたものに対する中国人の誇りを反映している。中国は戦火に破壊され尽くした貧困国から、経済・外交大国へと変貌した。
ロイター通信:天安門広場は、中国の発展と成就をハイテクで展示する場となった。整然と統一のとれた兵士、訓練の行き届いた市民、入念に制作された山車、そして戦車やミサイルといった新兵器で構成される建国記念軍事パレードは、中国人にとって誇りの瞬間となる。
AFP通信:1日の天安門広場での慶祝活動には10万人が参加する。祝典の幕を開くのが、軍事パレードだ。中国は軍事パレードで、自主開発の最新兵器とともに、世界に中国の力を誇示すると専門家は指摘する。
ロシアのVestiとNTVテレビは、北京特派員による中継を実施。NTVテレビは、胡錦濤国家主席が儀仗隊を巡閲するため黒塗りのオープンカーに乗って天安門城楼を出る場面で、「中華人民共和国成立以来、最も輝ける建国記念式典だ」と報じた。
英フィナンシャル・タイムズ:昨年の北京五輪が、その成就を示す機会を中国に与えたとするなら、10月1日の軍事パレードは、たゆまず増強される中国の実力を人々に銘記させるものとなるだろう。
ワシントンポスト:10月1日、新鋭兵器、パフォーマー、整然とした兵士が天安門広場を通過し、日増しに高まる中国の政治力と軍事力を誇示した。現代化にずっと努めてきた中国軍にとって、その最新装備を披露する晴れの舞台だ。軍事パレードそのものは、中国が受けた屈辱はすでに過去のものになったと一般市民に伝える役割も期待されている。
ロサンゼルス・タイムズ:中国は10年ぶりに最新の装甲車、ミサイル、戦闘機を披露した。この盛大な軍事パレードがナショナル・プライドを高めると同時に、地域の安全と国際面における中国の影響力を世界に見せつけることは間違いない。
フランス国際放送局:今年の建国60周年記念イベントの取材を申請した各種メディアの記者は5000人近くに上る。うち外国人記者は1300人余りで、108カ国・地域の計346社の記者だ。近年、中国の国力の高まりにともない、中国で重大な事件が起こるたびに、取材する記者の数は数千人に上っている。
米CNN:建国60周年のこの日、中国は30万人の参加者と60台の山車によって、社会・経済の各分野でのさまざまな発展と成果を示す。
英BBC:中華人民共和国成立60周年にあたる木曜日、中国は盛大な祝典を催す。軍事パレードは、その最大のハイライトだ。続いて行われる盛大な市民パレードでは、10万人の市民と60台の山車からなる隊列が天安門広場を順次通過する。
日本の武正公一外務副大臣は1日の記者会見で、中華人民共和国成立60周年についての外務省のコメントを発表し、「日中両国はアジア、さらには国際社会の平和と安定を守る責任を担っており、東アジア共同体の構築を視野に入れて、この責任を共同で担っていくべきだ」と述べた。
「人民網日本語版」2009年10月2日 |