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IOC「北京の大気、選手の健康への影響はほぼない」

 

国際オリンピック委員会(IOC)のリュンクビスト医事委員長は5日午前、北京で行われたIOC第120回総会で、北京の大気について、選手や観光客の健康への影響はほぼないとの見解を示した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

最近、外国メデイアは北京の大気について「交通規制などの措置を講じた後も大気汚染は深刻」などと大げさに言い立てていたが、リュンクビスト委員長は「北京の大気が選手や観光客に大きな影響を及ぼすことはないと信じている」と述べた。

IOC医事委員会は今年3月、昨年8月の北京の大気データを分析し、北京の大気はほぼ満足できるレベルにあると発表した。リュンクビスト委員長によると、世界保健機関(WHO)の大気汚染判定基準には3段階あるが、北京の大気の判定には発展途上国用の中間の基準を採用した。リュンクビスト委員長は「基準は相当厳しいものだが、北京は多くの項目をクリアした」と説明。「WHOの基準は長期居住者の健康を保証するために定められたもので、短期滞在の観光客には大して意味はない」と強調した。

リュンクビスト委員長が数日前に会談したWHOの駐中国代表も、一部メディアは北京の大気汚染を「誇張」しているとの認識を示したという。最近北京でよく見られる霧がかった大気について、リュンクビスト委員長は、主に高温多湿によるものだが、時として「大気汚染と誤解される」と説明した。大会中はIOCが北京五輪組織委員会や北京市の環境保護当局と共に北京の大気を観測。1時間ごとに分析を行い、問題が確認された場合は、直ちに対策を取るという。

「人民網日本語版」2008年8月6日

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