世界反ファシズム戦争の勝利に関して、日本はひた隠しにしている。前の世代の事で、現在の日本に責任はないと言う人がいるかもしれない。それは間違っていないし、そうであってほしいと思う。われわれはこれまで、日本の歴史における侵略と残虐行為の罪を現在の人々に着せたことはない。だがこれは当時の歴史を認め、正視し、かつ歴史から教訓を汲み取ることが前提条件であり、その反対にすることではない。われわれはかつて、第二次大戦の中から歩み出た一部の日本人が、当時の歴史を痛切に反省し、平和発展路線を真摯に推し進めるのを目にした。だがわれわれは、一部の日本人が敗戦を依然気にかけ、狭隘な民族の私利から、第二次大戦後の国際秩序を揺るがし、転覆しようとさえしているのもはっきりと目にした。戦後数十年を経て、跳びだしてきては釣魚島問題で騒動を起こしている深層の原因もここにある。
日本は盗み取ること、さらには侵略が自らに何の益ももたらさないことを忘れたようだ。歴史を振り返ると、日本はアジア諸国の征服さらには世界覇権を企てるたびに散々な目に遭った。日本は平和的発展が社会の主流となった時、アジア隣国に対して比較的友好的な時に、ようやく経済が発展、繁栄し始めたのだ。冷静に考えてみて、まさかそうではないとでも言うのか?
「前事を忘れず、後事の師とする」。この古代中国の言葉を、今日の日本人が読んで理解できることを望むばかりだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年10月17日 |