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中国と日本  
靖国神社ドキュメンダリー映画の制作が初めて完成

 

その時、私もどういうわけなのかと考えた。その原因はのちに私が仕事を続ける過程ではじめてだんだん体得することになった。一時期続けてみたが、余りにも難しく、直面する問題が多すぎ、まさに乗りかかった船となった。多くの日本人は私よりずっと先見の明があり、ずっと困難がどこにあるのかを知っており、私は世間知らずもいいところでこれらのことをぜんぜん知らずに、がむしゃらに前へ進んでいたのだ。

問 あなたの撮影班はどういう人たちからなるものか?何人いるのか?

 私のアシスタントは日本人であり、カメラマンとプロデューサーもいるわけだが。私はできるだけ撮影班を最小規模に圧縮した。初めの数年間には私一人だけで小さなテレビジョンカメラで撮影を行った。その後、多角的視点でやる方が私のためになると思うようになり、さらに数人を増やした。しかし、私はやはりメンバーを最低に抑え、一般は3-4人で、のちに人数が少し増えた。

 早期にいくつかの素材を撮影した時、ランダムでおこなったのかそれとも選択的に、例えば、毎年の神社参拝が相対的に多い時を選んだのか?

 私はよく靖国神社に行き、ときにはテレビジョンカメラを持って行き、いくつかの素材を気の向くままに撮ってきた。私たちはそれ(靖国神社)に本当に近すぎるところにいた。ときには一休みのためにコーヒーを買いに行くことや、木蔭に坐ってお茶を飲みながら一服することや、桜の花を見て楽しむことなど、いずれもそのそばで行い、すでに日常化し、多くの場合、それはとりもなおさず私の生活の1シーンとなっていた。

 東条英機の孫娘を取材した内容は映画では使っていないのか?

 使っていない。私は映画を学術的論証として作るのではなく、一定のゆとりを残した方がよいと思っている。このことは簡単な言葉ではっきりと表わせるものではなく、現象の複雑性と彼らのナショナリズム的心情を顕在化させ、彼らの気持ち、その中における天皇の存在を通じて、人々に考えさせる方がよいのではないかと思っている。

 私は、あなたの表現は非常に抑制的で、できるだけ主観色を残さないようにしていると感じている。

 その実、この映画には私の強い主観的なものがあり、私はできるだけそれを抑制した。ドキュメンタリー映画を客観的なものにすることは不可能である。いくつかの日本人映画評論家の言葉では、その実、これは中国の武術と日本の剣道との対決のようである。私は別にすぐ相手を倒そうとするのではなく、ずっと相手に手を出させ、相手が手を出すと、その破綻が見え、逆にあなたが意図を表す時には、彼はすでに反抗の能力が失っているのだ。1つの見方を表現する時、みずからと相手を知らなければならず、自分の訴求を表わすだけではだめで、相手がどうのように考えているのかを知らなければならない。

 歴史問題で具現されている中国と日本の文化の違いは何か?

 中国は近代にお化けや神の伝統を打破したが、日本はまだ祭祀に対して畏敬の念を保っている。多くの日本人学者は、彼らの伝統はずっと続いてきたものであり、中国のそれはたえず中断し、頻繁な王朝交替の過程で多くのものが消え失せてしまったと見ている。彼らは天皇の存在を強調し、自分の国は神の国で、神の国は不滅であり、天皇は最高の象徴であると考えている。これも日本文化の自己優越感の潜在的なエッセンスである。問題の複雑性はほかでもなくここにあり、彼らは靖国神社の祭祀は天皇の尊厳と儀式であり、簡単にこの伝統を否定すれば、日本の最も重要な儀式はなくなっってしまうと思っているため、それを受け入れない。彼らは戦争の問題と戦争の責任の問題を冷静に持ち出して考えることを知らないのだ。

 映画の中に何か表現できないものはなかったのか?

 私は映画の中で、すでに私の方法で自分の認定している靖国神社の魂は何かということを表現しており、映画を見る人たちがいろいろな面から自分の結論を引き出すことができると思っている。私はずっと人間の命、死、魂などの問題に関心を持っており、個人の存在と国との関係ということもこの映画の非常に重要な話題の1つである。

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