▽非常時用の宇宙食も搭載
神舟8号にはこのほか、宇宙飛行士が非常時に食べるための宇宙食も搭載されており、数日後に地球に帰還後、テスト・分析を行うという。
有人宇宙飛行において、非常時用食品の用途は2つある。1つ目は宇宙船の帰還が遅れた場合、帰還モジュールの中で船内宇宙服を着たまま食べるため。2つ目は、宇宙船が予定の着陸エリアに落下しなかった場合、海や砂漠、ジャングル、寒冷地などで食べるためだ。
宇宙食の専門家・陳斌氏は、「神舟8号は無人宇宙船であり、模擬部品も多いが、非常時用食品は本物だ。宇宙飛行を通じて、食品のパッケージに漏れが無いか、食品が振動で崩れないかなど、宇宙船の振動・衝撃に耐えられるかどうかのテストを行う」と語る。
非常時用食品は高強度真空パックを採用している。「宇宙船の空気が漏えいし、減圧した場合、真空の程度は高まる。非常時用食品は低圧の状況に耐えられなければならない。これは極端な状況ではあるものの、開発時には十分に考慮しなければならない」。
陳氏によると、これらの食品はこれまでの宇宙船神舟に搭載されていたものと比べ、カロリーが高く、食感も良く、栄養バランスも考慮されているという。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年11月2日 |