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米国債務危機  
格付け機関にあるべき理想とは

 

――システム改革はどう進めるべきでしょう。

09年4月のG20ロンドンサミットで初めて、格付けの国際的な監督管理を強化する提案がなされました。私はこの提案を実際に実行に移すのは非常に難しく、3社が主導する現有システム固有の問題は解決できない、と見ています。また、オバマ米大統領は金融改革法案を採択し、現有の枠組みの中での問題解決を試みています、うまくいっていません。

「金融危機後の信用格付けの地位と役割に関するフォーラム」が09年1月10日、北京の釣魚台国賓館で開かれた

今、唯一の活路は、国際格付けを取り巻く新しい秩序を確立し、新しいタイプのシステムを構築することです。それは3つの部分、つまり国際格付け機関と国際格付け基準、国際格付け監督管理システムから構成されます。先ず、非主権的な性格にすべきであって、1つの国が全世界の格付けへの責任を担うのではいけないと考えています。

また、債権と債務の関係に関する一般的な原理が十分かつ具体的に示されていなければなりません。つまり、現在の格付けシステムを、債務者が主導する状況(米国は世界最大の債務者としてシステムを主導している)から債権者が主導するように改めるということです。債務者のランクは債権者に比べ遥かに高く、また債権と債務の関係の基本的原理に反しており、これでは明らかに公正さが失われるため、世界の債権と債務の関係は著しく均衡を失うことになります。例えば、中国はあのように多くの商品を輸出して米ドルに替え、その米ドルを米国のような債務国に貸しています。しかし、彼らはこうした資源を占有しても、世界経済への貢献はむしろ非常に低い。それは主に消費を満足させるために用いているからです。

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