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「東方紅」から「北斗」まで  
’96中国航空ショー

 

民間航空

一九八〇年代の改革•開放政策実施以来、中国の民間航空はもっとも急速に発展をとげた業種の一つとなった。統計によると昨年の中国の民間航空総輸送取り扱い量の世界各国の民間航空の中での順位は一九八〇年の三十五位から十一位にまで上昇し、旅客輸送量も同じく三十三位から七位へと上昇した。この十五年間において中国の民間航空輸送総取り扱い量は毎年平均二〇•六%の伸び率で増え、旅客輸送量の平均増加率も一九•七%となった。昨年末までの中国民間の航空路線は、一九八○年より六百十七本増えた七百九十七本に達した。そのうち国内路線は六百四十九本、国際線は八十五本、香港•マカオ地区への路線は八十本で、ほかに二十四のチャーター便路線があった。また同じく昨年末までの全業種での航空機の数は一九九〇年より二百十機増えて四百十六機で、一九八〇年代初頭に比べればその増加は著しいものであった。

初めて公開された長征2号クラスター式ロケット カメラ•韓宝成

 

中国民間航空総局の沈元康副局長によれば、国民経済の発展と輸送量増加のニーズに対応するため、今後二十年の間にさらに大々的に輸送力を増加させ、二〇〇〇年までに旅客機約二百四十機を、二〇一四年までには千三百二十機を増やす予定だという。沈氏は増加する飛行機には世界の先進機種を採用し、民間航空の発展と国際競争のニーズに対応させる方針であると語った。

さらに沈氏は一九八〇年代以来の、中国の空港整備も同様に急激に発展してきたと言う。一九八〇年から昨年までに、中国民航と地方政府は四百七十五億元を空港整備に投下してきた。昨年末の時点での国有航空路線運営の空港は全部で百三十七カ所であり、その中でボーイング747の発着可能の空港は十四カ所、ボーイング737については八十一カ所である。

昨年から二〇〇〇年までの五年間が中国の空港整備のピークになると予想され、この期間に中国の民間航空は一千二百億元を投じて空港のインフラ設備の建設や航空管制施設などの改善とレベルアップを行う方針である。また中国民航は今後の一定期間、全国の空港旅客取り扱い量の九五%を占める四百二都市の空港に重点を置き、それぞれ二〇〇五年あるいは二〇一〇年の発展のニーズに応えるべく力を集中して整備を進め、旅客取り扱い能力を近代化の水準にまで引き上げることになると沈氏は言う。これらの空港は北京、上海、天津および各省の省都、自治区の首府、ならびに沿海特別区開放都市や重点的観光都市に主に分布している。

沈氏の話では中国民間航空の空港整備資金調達ルートが中央政府や地方政府の投資、外資利用など多岐にわたっているため、そのような多元的投資主体に適応した空港の建設、管理体制を打ち立てていくことになるとも語る。

また巨大な市場は、多くの他国籍企業の積極的な中国進出と展示参加を促す要因ともなった。多くの有名な航空工業企業が航空ショー期間中に中国政府の関連部門や中国航空工業総公司および民航各社と接触し、併わせて一連の記者会見を開いて自社製品のプレゼンテーションと中国との協力の意図の説明などを行った。

ボーイング社の737、757プロジェクト副総裁を兼ねるゲイリー•R•スコット社長によると、中国とボーイング社との円満かつ長期にわたる協力関係は、今ではすでに二十五年を超えたという。中国の各航空会社が使用するボーイング機も、すでに輪入旅客機の七〇%を占める二百五十機以上に達している。ゲイリー•スコット氏は今後二十五年間、ボーイング社と中国との協力関係が崩れることはないと固く信じていると語る。

またマクドネル•ダグラス社のジョン•マクドネル理事長は、同社の代表団を自ら率いて展示参加のため来中した。同氏の話では現在世界には全部で二本の、MD90アセンブリー•ラインがあるという。一カ所はダグラス社の生産拠点であるロサンゼルスのロングビーチで、もう一カ所は上海である。今後ともダグラス社は中国の民間航空機市場の主要メーカーとしての地位を、引き続き全力で固めていく方針であるとマクドネル氏は語った。

エアロバチックスを実演するイギリスの「ゴールデン•ドリーム」アクロバチックス•チーム カメラ•于燕敏

ほかにここ数年中国での業務を急速に推し広げてきたヨーロッパ•エアバス•インダストリーも、その目標を中国が輸入する大型民間航空の五〇%以上のシェアを占めることに置いている。最近になって同社は中国航空器材進出口公司と提携し、北京で近代的航空育成および部品サポート•センターを設立したが、その中でエアバス社の投資分は五千万ドルであった。

さらに航空管制システムの製造で有名なアメリカのレイセオン•インターナショナルも、中国の民間航空と古い付き合いのパートナーである。同社はすでに北京首都国際空港、珠海空港、鄭州空港やその他四カ所の空港に、空中管制システムと設備を提供することが認められている。レイセオン•インターナショナルの副総裁で中国地区主任のジョン•A•レイノルズ氏は、96珠海航空ショーが中国の航空および宇宙航空の現状と発展の前景を理解するための最もよい窓口であると語った。中国はすでに世界でも最も生気と活力に満ちた、航空および宇宙航空工業市場となっている。

96中国航空ショーの組織委員会主任を務めた呉邦国国務院副総理は開幕式上、中国政府が今後も偶数年ごとに珠海で国際航空•宇宙航空博覧会を開催することを決定したと発表した。また今回の博覧会の期間中に中国、ロシア、イギリスのパイロットによる精彩な空中アクロバット飛行ショーも披露された。

「北京週報日本語版」1997年1月6日 第1号

 

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