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「東方紅」から「北斗」まで  
中国の運搬ロケット技術の新たな発展

 

低価格の理由

外国人のなかには中国の対外発射サービスの価格に疑念を抱き、中国が価格を低くして客をとっていると言う人もいる。中国長城工業公司とユーザーとで取り決めた発射サービスの価格と条件は国際市場での同業者の価格•条件に比べ確かに安価である。だがこの理由は、中国の設計、製造する運搬ロヶットが実用的で安全であること、発射成功率が高いこと、使用される材料と部品がいずれも国産品で、その価格が国際市場よりも安いこと、それに中国の人件費もかなり安いことなどである。もちろん、中国長城工業公司の提示価格がコスト割れして出すことはあり得ないし、政府が長城公司に対し、どんな名目にせよ補助金を付けることもあり得ない。今回の「長征2E号」クラスター型ロヶット打上げの成功後、陳寿椿中国長城工業公司副総経理は記者に談話を発表したが、その際再び対外発射サービスの価格問題にふれ、次のように語った。長城工業公司は経済的に独立採算の会社である。われわれが提示する価格はすべて原価に合理的利益を加えて出すのが原則である。「長征2E号」クラスター型ロヶットの研究開発費のすべては中国人民銀行科学技術服務公司提供による商業融資で賄い、政府からの投資は何もない。ましてや政府の補助金などではない。また同ロケットの開発に要した時間はわずか一年半というスピードで成功したが、西側諸国の場合三、四年はかかる。時間を二分の一に節約したことだけから見ても、大幅にコストダウンできた。通信衛星打上げ費用は一般的には衛星を地球軌道に乗せるまでを価格提示の基準にしている。しかし、「長征2E号」クラスター型運搬ロケットの場合は通信衛星をこの軌道に乗せるまでに二段階が必要となる。第一段階では、衛星と近距離点火ロケットを地球から近距離の軌道に乗せる。第二段階では、外国の近距離点火ロケットが衛星を近距離軌道から地球自転と同一軌道に乗せるわけである。前者については長城工業公司が価格提示を行い、後者の価格提示は外国会社によるものである。両者を合わせたものが全体価格というわけである。一部の外国の友人は中国側が提示した価格を発射サービスの全体価格と誤解してしまった。これでは長城公司の価格が特に安く見える。これは明らかに誤りである。

発射場の技術試験室で運搬ロケットに関する技術検査を行っている技術者たち

 

総じて言えば、中国の対外発射サービスの方針と政策は終始一貫しており、公明正大なものである。これは中国のみならず、全世界の宇宙技術の進歩と発展にも役立つことになろう。

「北京週報日本語版」1990年9月3日 第36号

 

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