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「東方紅」から「北斗」まで  
中国の運搬ロケット技術の新たな発展

 

新しい選択肢を提供

世界の経済•文化の発展にともない、自国で宇宙技術開発を進める国がますます増えてきた。さまざまな種類の宇宙飛行体をもつ国は現在二十余カ国、衛星技術を応用する国と地域はすでに百七十余に達している。毎年かなりの数の衛星が打上げを求め、このため国際商業衛星打上げ市場は活況を呈している。

しかし、いま世界的に見て打上げを待つ衛星は、多くが新時代の衛星と言えるもので、その重量は一般的に言って二•五トンから三•五トンで、二•五トン以下の衛星はいまでは少なくなった。したがって、国際市場から見た場合はむろんのこと、中国自身の需要から見た場合でも、在来のロケットではニーズに応え切れなくなってきた。「長征2E号」クラスター型ロケット開発の成功により国際商業衛星打上げ市場に一種の新たな選択肢が提供されることになった。

一九八五年、中国政府は「長征」シリーズ運搬ロケットを国際商業発射サービス市場に参入させると発表した。

一九八七年と一九八八年、中国は「長征2号」を利用して回収式衛星を打ち上げ、フランスと西ドイツに搭載サービスを提供、多項目にわたる微重力の実験は成功裏に行われた。

一九八七年十一月、スウェーデン•スペース社と郵便衛星の発射契約を結んだ。

一九八八年十一月、米ヒューズ社と発射サービス契約を締結、ヒューズ社製のオーストラリアの通信衛星三個を打ち上げる。

一九八九年一月、アジア衛星会社と「アジアサット1号」発射の契約を結び、今年四月七日打上げに成功した。

今年一月、アラブ衛星組織の公開入札で、長城公司は一番札で落札、通信衛星一個を打ち上げることになった。

運搬ロケットを追跡観測中の西昌衛星発射センターのレーザーによる映像経緯計測器

 

一九八五年以降、中国は長征シリーズロヶットを利用して自国の各種パターンの衛星十個を打ち上げている。この数字は過去もしくは近い将来外国に提供したかまたは提供予定の発射サービスの数字を大幅に上回っている。この事実自身も、中国政府のたび重なる話を立証するものである。すなわち、中国が運搬ロケット技術を開発するのは、まず国内の現代化建設の必要を満たすためである。そして余力がある場合には国際市場にも目を向け、各国の同業者とともに宇宙開発を積極的に行い、人類の幸せのために力を尽くす。「アジアサット1号」衛星の打上げの成功後、劉紀原中国航空宇宙工業部副部長は報道界を通じ再度世界に向けて宣言した―中国の対外発射サービスはただ国際発射市場に対する有益な補完にすぎない。欧米のロケット製造会社から見てライバルとなることはありえず、ましてや彼らに「脅威」を与えることなどあり得るはずがない。中国の運搬ロヶットの生産能力および発射施設の能力には限りがある。対外的に提供する発射サービスは国外ユーザーのために一種の新しい選択肢を提供するにすぎない。

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