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評論  
建設的な中米軍事関係の基礎は相互の核心的利益の尊重

 

◆「軍事の透明」の前提は戦略的相互信頼である

冷戦終結以来、中国の国防の近代化プロセスが前進するに伴い、米国の中国の軍事力に対する関心はますます高まり、中国人民解放軍の戦略的意図についても絶えず邪推している。米国は様々な場で中国の軍事面の透明度は不十分だと提起し、中国政府に対し国防予算、新兵器の開発プロジェクトの研究、武器購入プロジェクトや軍隊の予算の細則を公開するよう求めている。中国について言えば、軍事の透明の重点は安全面の戦略的目標と戦略的意図であり、一方、米国は軍隊の能力の整備に固執している。中国人民解放軍は発表した「国防白書」や国防部の記者会見を通じて、世界に我々の戦略的意図と戦略的目標を表明。馬副総参謀張は、中国にはアジア太平洋地域の安全面で3つの戦略的目標があるとして、第1に、中国自身の安全と発展を維持する、第2に、アジア太平洋地域の恒久的平和と共同の繁栄を維持する、第3に、調和のとれたアジア太平洋の建設を推進する、と強調している。

2009年5月30日、シンガポールで開かれた第8回アジア安全保障会議で、ゲーツ米国防相と会見する中国人民解放軍の馬暁天・副総参謀長

冷戦後、中国は一貫して中米両国の戦略的政策決定層が戦略的かつ全面的な局面という見地から中米の軍事関係を認識、処理し、地域と世界の戦略的安定という共同の利益の維持に目を向けて、意思疎通と協力を強化するよう提唱してきた。だが、米国側は中国に対する猜疑と警戒を放棄しようとはせず、特に中国軍の近代化に偏見を抱き、中国が軍事力を強化する動機と意図に疑いを持ち、常に軍事透明度の問題で因縁をつけ、双方の戦略的相互信頼にとって重大な障害となっている。

中米の軍事交流は常に軍事の透明の問題でもつれているが、根本的な問題は両国の戦略的相互信頼の欠如にある。軍事の透明について言えば、中米双方はやり方で同様の面もあり、また異なる面もある。まず、中国は「国防白書」を発表し、一方の米国は「4年ごとの国防計画見直し報告」(QDR)を発表する。次に、中米双方の透明の目的は異なり、中国は信頼の増進と疑念の払拭に力を入れている一方、米国は武力をひけらかし、相手を脅かしている。さらに、中国は戦略的目標と意図を強調しているが、米国は軍事能力を重視している。

透明は、戦略的相互信頼を基礎とすべきであり、それがなければ、透明については語れない。従って、戦略的相互信頼は軍事を透明にするためのすべての基礎であるべきだ、と言えるだろう。

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