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訪日の記録  
温総理が歓迎夕食会に出席 「憎しみを引き継がない」

 

 

温家宝総理は30日午後5時50分、専用機で東京に到着し、3日間の公式訪問を開始した。

温総理は、日中友好7団体と華人4団体が開催した歓迎夕食会に出席し、以下の一句を即席で詠んだ。

氷が融け春の水に

雨が過ぎ樹木が生い茂り青々とし

大地の草木が生い茂る

誠意は準備より重要

夕食会の席で温総理はスピーチを行い、「原稿を読みながらスピーチするのにあまり慣れていない。心を込めたスピーチをすれば、より理解されやすいと思っているからだ」と述べた。

3年前の訪問について、「準備に長い時間をかけたため、前回の訪問は苦心した。しかし、もっとも重要なのは誠意で、誠意は準備よりも重要である」と話した。

前回の訪問中、温総理は日本の国会で演説した。温総理は当時を振り返り、「国会で演説したとき、11回の拍手をもらった。演壇を降り会場を出て、ホールを離れてもまだ拍手が聞こえていて、人の心と良知は疎通できるものだとわかった」と語った。

「ホテルに戻ってすぐに母親に電話をかけた。母は抗日戦争を経験したので、演説が母の共感を得られれば気持ちが落ち着くからだ。母は良い演説だったと言ってくれた」

温総理は、前回の訪問での日本国民との交流を忘れることができないという。「早朝の時間を利用して代々木公園に行き、一般国民と交流した。私にとても友好的に接してくれた。東京から京都まで行く途中、道の両側に大勢の国民が立ち、手を振ってくれたのを覚えている。中日両国民の友情は取り戻せるもので、発展できるものだとわかった」

歴史問題について温総理は次のように話した。歴史問題に触れることを恐れてはいけない。客観的に存在するものなのだ。歴史をかがみとし、未来に向かい、憎しみを絶対に引き継がないことを強調したい。当時の悲劇をつくり出したのは日本の少数の軍国主義者で、日本国民も被害者である。昨年、中国帰国者・日中友好の会、すなわち日本人遺児謝恩団が中南海を訪問してくれた。彼らは「私には2つの家がある、一つは日本、一つは中華」と涙を流しながら歌い、私も涙を堪えることができなかった。

スピーチの後、温総理は出席者とともに夕食をとった。日本の故大平正芳・元首相の次男である大平裕氏は、大平元首相の作品集を温総理に贈った。温総理は本を受け取り、表紙裏の大平元首相の写真を見ながら「彼に会ったことがあります。中国人が非常に尊敬する政治家です」と述べた。

大平裕氏は息子の大平知範氏を温総理に紹介した。温総理は知範氏の手を握り「ますますの発展をお祈りします」と述べ、知範氏は「努力します」とお辞儀した。

農家の長浜義和さんと再会

今回の夕食会には温総理の友人も出席した。温総理が前回、京都を訪問した際に知り合った農家の長浜義和さんだ。温総理は長浜さんのテーブルまで行き、「私のことをまだ覚えていますか。お宅で食事をご馳走になったことがあります」と言うと、長浜さんは「お久しぶりですね」と温総理の手を握った。

2007年秋、長浜さんは温総理に会いに北京を訪れ、特別なプレゼント、トマトの種を贈った。温総理がトマトの種を植えたことを伝えると、長浜さんは「今日また2つのプレゼントを持ってきました。苗2株と温総理が京都で試食されたぼたもちです」と話した。

また、「手紙を受け取りましたか」との温総理の問いに対し、「受け取りました。部屋に飾っています」と長浜さんは答えた。そして隣にいた青年を「私の息子です。11月に結婚するんです」と、温総理に紹介すると、温総理は祝福した。

夕食会の際、温総理は何度も席を離れ、日本の友好団体関係者らに挨拶した。話が盛り上がり、会場はたびたび笑い声に包まれた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年5月31日

 

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