新興企業向け株式市場「創業板」(ベンチャー・ボード)のオープニングセレモニーが23日に行われ、長年の準備を経てベンチャー・ボードが正式に開設した。業界で「中国版ナスダック」と呼ばれているこのベンチャー・ボードがついに中国の投資家の前に姿をあらわした。中国新聞網が伝えた。
▽マルチな資本市場に向かう中国
ベンチャー・ボードの出現で、中国の資本市場はさらに勢いづき、資本市場がいっそう整備されると同時に、成熟した金融システムの重要な基準とされる「資本市場のマルチ化」に近づく。
長年待望されてきたベンチャー・ボードがベストのタイミングで登場した陰には中国政府部門の苦心がうかがえる。
昨年以来、金融危機が全世界を席捲、中国政府の経済刺激策によって中国経済はどこよりも早く立ち直った。そして今、強大なエネルギーをもつ中国の中小企業が中国経済回復の主戦力となることに期待がかかる。中国の中小企業はハングリー精神をもって今後の発展に新鮮な空気を注ぎ込んでくれることだろう。ベンチャー・ボードの開設は、こういった強大なエネルギーをもつ中小企業の将来的な発展にタイムリーかつ迅速な資金面での支援を提供するに違いない。
中国証券監督管理委員会の朱従玖主席補佐によると、ベンチャー・ボードの開設も中国が積極的に国際金融危機に対応する新たな焦点となる。
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