国家統計局の馬建堂・局長は9日、「第2回アジア太平洋地域経済金融フォーラム」に出席し、最近の研究をまとめた報告を行った。
馬局長によると、「中国経済は現在、寒い秋を迎えているものの、その寒さのなかには暖かさも含まれている」。経済構造の調整の面では、長年の政策による推進の結果、多くの積極的な変化が起こっている。例えば、一部の地域では、産業の構造や配置が大きく改善されつつある。また、金融危機のもたらした資産価値の低下を受けて、一部の企業は、以前は価格が高かったブランド・ネットワーク・人材などの調達を開始している。
馬局長はまた、「中国南方では5万~6万社の企業が倒産した」という報道について、「今年年初以来、5万~6万社の企業が確かに倒産している。だが新たに設けられた企業は7万社以上にのぼっている。つまり、新設企業が、倒産・半倒産の企業を超えているということだ」と述べた。
馬局長はさらに、「金融危機によって、中国経済は下降のリスクに直面している。一部の企業が操業停止状態に陥るのは良くないことだ。一部の人はこれで失業してしまう。このような状況に対処するためには、積極的な政策によって需要を拡大し、経済成長を刺激する必要がある。だが競争力が低く業績がふるわない企業に、減産や破産などの事態が出現することは、産業構造調整にとっては積極的な変化だとも言える」と指摘した。(編集MA)
「人民網日本語版」2008年11月11日 |